第19話 監獄無双
糖京都心。私立お野菜学園。
校門。
「スタンバイOKでーす」
軽いノリの稲妻の精霊エクレアさまは、両手に電気をたくわえている。
「お野菜ロボットが来たら、雷撃で、一網打尽にしてくれ」
氷菓の精霊バーニさまが指示を出す。
「了解でーす。バーニさん」
「私、入るわよ」
「わたしも行く」
アンコリンとカブアンが、校門から、一歩入る。
「校則違反オーバー!校則違反オーバー!」
お野菜ロボットが校舎の様々な場所から、たくさん出現してくる。何体いるかもわからない。
「お野菜ロボットあれですかー?」
「そうだ。やれ」
「はーい。やりまーす」
エクレアさまは、両手からすさまじい電気を発する。
「雷撃。サンダーボルト…!」
ビカっ…。
バリバリバリバリ…。
すさまじい電流が、お野菜ロボットを襲う。
電気ショックで、ビリビリになる。
お野菜ロボットは、次々と機能停止していく。
第19話 監獄無双
お野菜ロボット。
校則違反をした生徒を連行するロボットたち。
元々は、レタさまのレタス大農園で、働いていた、農業用ロボットである。
「農業用ロボットなの?」
「うん。そう聞いたことがある。学園長の朝礼で」
皆んなで、地下監獄に向かう階段を降りている。
先頭は、バーニさま。そのすぐ後ろにエクレアさま。
離れた後ろにアンコリンとカブアン。
大臣のまめ子ときな子。
他の甘味イケメン精霊も何人かついてきている。
「農業用ロボットなのか。壊すのは、得策じゃないな」
「壊さない程度で雷撃してるから大丈夫でーす」
エクレアさまは、雷撃〈サンダーボルト〉を自在に操り、お野菜ロボットを無双している。
無双。
誰も、その攻撃を止められない。実力差。
階段を降りた場所に、監獄は広く存在した。
西洋風の作りのようである。
お野菜ロボットが雷撃で倒れるなかで、スア丸とクリッツくんは、同じ牢屋に入れられていた。
「スア丸!」
「クリッツくん…!」
恋する女の娘たちは、すぐに駆け寄る。
「アンコリン。気をつけるワン」
「看守が、いるんです!お野菜ロボットを操っているみたいでした」
憧れの男の子たちは、警戒を呼びかける。
看守。
牢屋の番人。
ビカっ…。
バリバリバリ…。
「うわあ」
雷撃にさらされて、あわてふためく人物がいる。
軍服のような黒いコートを着た人物。
お野菜学園地下監獄の看守。
アレン・コン。
「きゃあ」
もう一人は、女性看守。
黒いレザードレスを着た美女。
ホウレン・コン。
夫婦の看守のようだった。
二人の看守は、稲妻精霊の雷撃におびえている。
「おやおやー。この二人は、何ですかー?」
稲妻精霊エクレアさま、何も知らない。
しかし、今のところ、アンコリンたちも、この夫婦看守のことがわからない。
「すまない。すまないな〜」
「ご、ごめんなさい。ごめんなさ〜い」
夫婦看守は、黒いレザー服でキメてるわりには、気弱である。後ろめたいことでもあるのか。
「あなたたち、何なの?」
わからないアンコリン。
「き、聞いていいかな。お野菜ロボットは、協力な魔導機械だから、手も足も出せないで捕まえるはず…」
「魔導機械を超える超能力者なんているの…?」
アレンとホウレン夫婦。混乱している。
「慎重に行動してきたのに…」
「これが、甘味女王と精霊の実力なの…」
おびえる二人は、次々とハンドベルを鳴らす。
お野菜ロボットは、何体いるのか。次々と現われる。
「全部で、100体くらいですかねー」
バリバリ…。
「全然、余裕ですよー」
バリバリバリ…。
エクレアさま。無敵か。
そもそも、農業用ロボットだと言うお野菜ロボット。
戦闘力が高いわけでは無さそうだ。
「アレン!ホウレン!もうやめてください」
牢屋の中の学園長ハピーマン。
この看守夫婦も、お野菜学園会長レタさまと共に行方不明中であったらしい。
「ホーホケキョ!」
「大変だべ!」
牢獄の奥に冷凍装置を見つけたという、まめ子ときな子。
そこに、冷凍睡眠させられた男性がいると言う。




