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特別講習

ポイントくだせぇ…感想くだせぇ…レビューくだせぇ…


明日19時予約投稿済。

 今から俺は他の新人ホストの普通のカリキュラムでは行う事が絶対に無い【去年まで現役バリバリだった元ホスト】と言う肩書きを持つ内勤さんの1人である、加藤公康さんから特別に初回の姫様を相手にした時の接客方法や指名に繋がり易いコツを教えて貰う。

加藤さんが先輩から学び、そして自身がホストとして働く内にトライ&エラーで磨いて行った言わば【生きたコツ】を聞けると言う事に少しばかり興奮をしつつ聞き逃さないように、しっかりとメモを取るようにと気を入れ直した。


 「それじゃ、東堂君に僕が現役の時に気を付けていた、コツを話すね。先ずは初回の姫様を相手にする上で東堂君が目指すべきポイントをいくつか教えるね。」


 「1、名前を覚えて貰う。」


 「これは当たり前の事だね。姫様が初回の90分が過ぎた後に取る3つの選択肢の内2つもの選択肢に【名前】が必要になるからね。飲み直しを選んでも、送りを選んでも、姫様が名前を告げて初めて決まる物だから。それには最初の挨拶でのインパクトが大事。」


 と最初に何が姫様から指名を獲得出来るのか?と言う最も大事な話から特別講習はスタートした。


 「じゃぁ実際にどんな挨拶をすると印象に残り易いのかを紙に書いて説明するね。これは僕が実際に行なってある程度は成功もしていた事。東堂君はそのまま丸パクリしてもいいよ。」


・1言目のインパクト(笑顔でテンション高く)

【はじめまして!本日担当させていただく東堂聖です!】

【良かったら貰って下さい】(両手で丁寧に名刺を渡す)

・1言パンチ(キャラ付け)

【◯◯(有名人)によく似てると言われます。】

【よく人懐っこいと言われます。】

【お酒飲むのもお話しするのも大好きです。】

・姫の名前を聞く

名前を聞き出せたら姫では無く◯◯さんと名前で呼ぶ(親近感を相手に抱かせる為)

・感謝

【本日は数あるお店の中からCLUB EDENを選んでくれてありがとうございます。】


 「これを2番目はまぁ、都度変えて試してみるとして、後は何と言っても東堂君には武器があるよね。【カラオケが実は得意なんです】って言うね。飲み直しにある【EDENプラン】には、カラオケ歌い放題も付いてくるから、そんなに上手いなら指名して歌を聞いてみよう。って思う姫も絶対居るだろうね。まぁ書いた事と今言った事を参考に挨拶すれば、まず挨拶で失敗。は無くなると思うよ。」


 と加藤さんは笑いながら過去の自分が実際にやっていたであろう挨拶を教えてくれた。俺は加藤さんが書いてくれた紙を見て「これはひょっとして俺は物凄く貴重な物を今から教えて貰おうとしているんじゃ?」と強く感じた。


 「2、姫の連絡先を聞く。」


 「これは例え東堂君が姫の接客をして場が盛り上がって無いと、東堂君が感じていたとしても必ず、連絡先の交換を姫にお願いをするようにね。東堂君が勘違いをしてるだけで姫は【静かな状況に満足している】と言う事だって可能性としてはあるから。連絡先を知らないと営業も掛けられないから初回に指名をされなかったとしても、その姫に担当が付くまでは、東堂君にもチャンスはあるから。」


 「3、指名を獲得する。」


 「これを目標に挨拶も接客もある訳だよね。最後に選ばれた1人にならないと、飲み直しにしても送りにしても頑張りが無駄になっちゃう。じゃ、指名を貰い易い接客のコツを教えるね。」


 これもまた紙に書いてくれて俺が分かりやすくしてくれた。


・ガツガツしない(指名が欲しいガッツキを見せない)

・余裕を持つ(姫に落ち着いた振る舞いを見せ好印象を与える)

・自分が1番じゃない時は事前に付け回しの内勤さんにそれまでの席の雰囲気を聞く(ワイワイするのが好きなタイプなのか?落ち着いてお酒を楽しみたいタイプなのか?おしゃべりを楽しみたいタイプなのか?等)

・身だしなみ(匂い。清潔感。言葉遣い。距離感)

姫は必ずこれを見てそのホストを判断していると思っていていい。不潔。会話のズレ。間違った距離感。どれか1つでもあると絶対に姫に拒絶される。


 「4、名刺の活用。」


 「名刺もホストの大事な武器になるから姫が内勤から飲み直しをするか送りを指名するかと聞かれた時にホストから貰った名刺を見て、名刺のインパクトと話したホストが繋がって指名される事は十分にあるから。まぁ今は東堂君は自分の名刺がまだ無い状態だから名刺を姫が見て思い返して……なんて事は無いと思うけど、この先活きてくるから聞いておいてね。」


・自分の名前

・スマホの番号(書いた方が良いが書かなくても)

・RAINのID

・使っているSNSのアカウント


 「東堂君がこれから自分の名刺に書くべき事と今日から少しの間使う事になる、空名刺にも最低限これは書いておいた方が良いね。後は自分専用の名刺に書いておくと良い事で。」


・自分の顔写真

・SNSのアカウントに繋がるQRコード


 「あぁ!東堂君は何かSNSとかしてるかな?あっ!そう【チックタック】をしてるのね。それじゃ、チックタックに【東堂聖のアカウント】を作って営業に活用すると絶対良いよ。アレはライブ配信なんかも出来るしね。後はさっき勉強した給料の項目にもあった名刺代¥10.000-で、名前。RAINのID。SNSのID。スマホの番号。まで入った名刺が100枚作れるからね。他にも何か載せたい時は都度料金が変わるから。」


 俺は加藤さんの言うアドバイス通りに、後で直ぐに【東堂聖】でSNSに新しいアカウントを作ろうと思い、メモ帳に【アカウント作成】と書いた。


 「5、時間配分。」


 「さっき場の雰囲気が良くても長くて10分から15分で絶対に席を離されるって説明したと思うけど。この短い時間をどう使うか?でかなり結果は違ってくるからね。自分の話しばかりしてても駄目だし、姫の聞き役に徹してても駄目。そうだね……僕は、自分の話しを5分。聞き役を5分。この後の飲み直しや送りの時の指名プッシュに5分。こんな感じでやってたね。」


 と短い時間の使い方まで教えてくれた。


 「6、テーブルマナー。」


 「これは基本中の基本。例えば東堂君が姫を相手に物凄く上手に会話出来ても、物凄く面白い話しが出来ても、このテーブルマナーが全然駄目だと、きっと姫から選ばれる事は無いよ。」


 と何事も基本はやはり大事である事も教えてくれた。


 「後はまぁ、会話に行き詰まらない為に予め自分の趣味とか最近のニュースとか流行りとか、そう言う【話しのネタ】を1つ2つ用意しておくといいだろうね。」


 と資料を俺の分も一緒に片付けながら加藤さんは研修をしていた席を立ちカウンターの方へと歩いて行った。


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