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給料形態

 内勤の初日とは違う加藤公康さんから今日はいろいろと教えて貰う。


 そして先ずは確かに気になっていた【給料】の話から始めるらしい。 俺は渡されたファイルに目を落とし書かれている内容に加藤さんの指導の元に目を通していく。


 【CLUB EDEN給料形態】

※明細書記載項目(項目説明有)

・総売上 担当姫の払った金額の総計(売掛け含む)

・小計(純売上) 担当姫の払った総小計(売上バック算出基準) TAX サービス料 場内指名料差引き

・歩合 (バック) 30%〜80%(売高・地位・役職等で決定)

・最低保証¥10.000- 全ホスト一律

・賞与&手当て No.‘s入り賞与 皆勤賞 無罰金賞

・総支給額計算式 (小計×歩合利率)+(最低保証×出勤日数)+賞与+手当て+バック=総支給額

・控除額 源泉徴収(10%) 厚生費(寮費 広告費 名刺代 ヘアセット代 罰金 売掛け金)

・手取り 総支給額-控除額=月の給料


【CLUB EDEN歩合一覧表】

※売り上げ利率 最低30% 60% 最高80%

・30%(¥10.000-〜¥999.999- (¥100.000-掃除組卒業)

・60%(売上¥1.000.000-〜)

・80%(¥3.000.000-〜 資格 No.1No.2No.3)

・本指名料 ¥5.000- 幹部(内勤)¥10.000-(最初のセットのみ)

・場内指名料¥5.000-(100%)

・ヘルプ指名料¥3.000-(100%)

・ドリンクバック 50% ヘルプのみ

・フードバック 50% ヘルプのみ


※賞与 手当て

・No.入り賞与15位〜11位月額¥30.000-

10位〜6位月額¥50.000- 5位〜1位月額¥150.000

・皆勤賞月額¥10.000-

・無罰金賞月額¥10.000-


※控除

・所得税総支給額の10%


※厚生

・寮費¥3.000-(ガス 水道 電気込)

・広告費¥10.000-(情報誌掲載 店内パネル 男本等)

・名刺代¥10.000-

・ヘアセット代1回¥2.000-(提携美容院)

・歯のホワイトニング割引(提携美容歯科)

・整形費用補助(提携美容外科)

・美容脱毛補助(提携美容外科)

・売掛け金

・罰金(別途記載)


※罰金一覧表

・遅刻 1分〜10分¥1.000- 11分〜30分¥3.000- 31分〜¥10.000- 正当な理由の事前連絡有る場合免除(電車の遅延 家族の急病・不幸等)

・当日欠勤 ¥15.000-(正当な理由の連絡有る場合免除)

・無断欠勤 ¥50.000-(問答無用)

・強制卓失敗 ¥5.000-(掃除組免除)

・送り出し罰金 ¥50.000-


 一通り目を通して感じた感想は【思ったより細かい】であった。それは加藤さんからの説明を聞き終わった俺の顔にアリアリと浮かんでいたようで。内勤の加藤さんからもか「まぁ、1回じゃ分かんないよね。」と言ってくれた。


 「あっ!そうだ!ちょっと待っててね。」


 と突然声を掛け席を立った加藤さんはカウンターから1枚の紙を持ってきた。その紙をテーブルの上に広げて置くと、自分の着ているスーツの内ポケットからボールペンを取り出し。


 「なんとなくでも掴みだけでも分かるように、ちょっとシミュレーションしてみようか。もう昨日の内に計算自体は終わってるから、先ずは東堂君の初日の給料を一緒に説明しながら算出していくからね。」


 「先ずは1番実感が感じられると思う東堂君の初日のお給料からだ。」


 そう言われた俺は加藤さんに向けて。


 「え?俺の給料って最低保証の¥10.000-ですよね?計算も何も……。」


 と言いかけると加藤さんは手を前に突き出し、俺がそれ以上、口を挟ませようとせす。


 「とんでもない。もっと貰えるから、それを計算してみようね。」


 そう言って自分のボールペンを使い俺にも分かるように、1つ1つ丁寧に説明をしてくれた。


 「先ず東堂君はお店に出勤して来て、ちゃんと閉店までお店に居た。これだけで最低保証の¥10.000-は貰える。」


 「そして次に、姫神さんの担当している姫の所に誠君と一緒にVIP席にヘルプに呼ばれたよね?」


 と初日の俺の行動を事細かに説明して聞かせてくれる。実際に働いていた俺ですら、薄っすらとしか覚えていないような事までちゃんと覚えているようだ。きっとこの店に所属している全てのホストの、その日の売り上げ等も把握しているんだろうと心の中で感心をした。


 「リエさん。あっ名前は教えて貰えた?うん、教えて貰えたんだね良かったね。気に入られたようで。」


 「え?普通は名前ぐらいは教えてくれるんじゃないんですか?こちらも名乗ってる訳ですし。」


 と聞くと内勤の加藤公康さんは、少し苦笑いを浮かべて。


 「いや〜それも意外と中々ね。気難しいお客さまだったり、その日不機嫌だったりすると、高々ヘルプに名前なんて呼ばれたくも無い。なんて事もあるのよ。っと話が逸れたね戻そうか。」


 「リエさんは東堂君をヘルプ指名した状態で、合計5セット店内に居たから、ヘルプの指名バック¥3.000-×5=¥15.000-。そして缶ものを4杯飲ませてくれたからドリンクバックが¥1.000-×4=¥4.000-。合計でリエさんの席だけで¥19.000-。」


 と加藤さんに言われ俺は驚いた。リエさんの席からヘルプの指名は貰っていたが、誠の様にずっと席に座りヘルプの仕事をしていた理由では無いからだ。


 「あ〜うん。何が言いたいのか多分分かったけど、取り敢えずは計算を先に終わらせようか、どんどん話が脱線していくしね。」


 「それじゃ続き言っていくね。次に東堂君は、途中で8番BOX八神君の担当からヘルプの指名が入ったよね。八神君の担当が東堂君に指名を入れてから、3セットお店に居たから。¥3.000×3=¥9.000-フード、まぁオツマミだね。を1つ頼んでいたからフードバックが¥5.000-。合計で¥14.000-。」


 「この2つの席からのバック料金と最低保証を足して東堂君の昨日のお給料は¥43.000-になるね。それとさっき東堂君が言いかけてた事も教えておくね。例えばお店の全部のBOXからヘルプの指名を貰ったとしようか、これ全部回ってたら1席に1分も居られないよね?でもその席に座るお客さまが指名の解除をしない限りはずっと東堂君は指名されてる状態。のままなの。」


 そう言って、俺が2つの席を行ったり来たりとして、まともにずっと1つの席に居なかった事に対する疑問の答えと共に、俺の初日の給料の額に驚いた。


 1日でホストとして未熟で何も知らないと言うのに、実に¥43.000-ものお金を稼いだ事に。


明日19時予約投稿済。

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