服部屋1
前編・後編2話投稿です。10分後に後編を投稿します。
こちらは前編となりますので間違えないようお願いします。
初めてのホストクラブでホストと言うプレイヤーとしての1日を過ごし何とかかんとか及第点は貰えるのではないだろうか?と自分では思っている。そして明けて翌日午前10時頃。
「う〜ん……別に変じゃないよな?そりゃぁまぁ確かにあのスーツに比べたら安っぽく見えちゃうがそれ言ったら誠の着てたスーツだって工藤の着てたスーツだってアレに比べたら見るからに安物に見えるし。一応コレは記念だからとそれなりの値段した物をオヤジから贈られた訳だし……。」
俺は自分の部屋のベッドの上に綺麗に上と下に着る物を合わせた状態で部屋の中に立ち見下ろしていた。
「うん。コレも絶対変じゃない!よし、あの買って貰ったスーツとこの成人式の時に着たスーツを交互に着る事にしよう。毎日同じスーツだけ着ているのも何か嫌だし。」
そう言ってベッドに置かれたネイビーの3ピースのシングルスーツをホストクラブで働く時に、もう1着の濃いワインレッドの臙脂色の高級スーツと使い分けて着回す事に決めた。そして一応念のため大丈夫だとは自分では思っていたが、友人でもあるが一応は【俺の指導役】と言う架空の役職を自ら買って出てくれ、実際に色々と彼なりに気を遣ってもらい教えられている先輩ホストでもある【誠】にRAINで先程撮影をしておいた、ネイビーのスーツの画像を送り。
「おはよう。まだ寝てるかな?コレも仕事の時に使う事にしたから別に変じゃないだろ?」
とTALK機能でメッセージを添え、ネイビーのスーツを写した画像と共に送信した。した後で2分〜3分ほどスマホの画面を見ていたが、誠から既読が付く事もない事から「寝てるな。」と思いそのうち返事も来るだろう。スマホをベッドの上に放る。
そして、ネイビーのスーツをハンガーに掛けパンツはハンガーに付いている2個のクリップに2つ折りにして挟んだ後にスーツカバーを掛けて部屋の衣装タンスの中に掛けて仕舞った。
今日もホストクラブで2日目の仕事はあるが、まだまだ時間に余裕もある事なので、今日は少し買い物に出掛ける事を前日寝る前に決めていた。先程送ったRAINのTALKに直ぐに既読も付いていたなら、誠を誘ってみよう。とも考えていたが寝ているようなので1人で出掛ける事にした。
グレーのインナーTシャツに白の薄手のカーディガンを羽織りカーキー色のチノパンを履き、靴は学生時代に部活の時に室内(体育館)履きで使っていたお気に入りのNIKOのバスケットシューズを卒業と同時に外履き用に替えたシューズで出掛けた。
目的地は、1度誠と一緒に店の真ん前まで行ったがそのお店に入る事は偶然が重なり無くなってしまった。誠達若手のホストから重宝されている服の小売りもしている問屋の【服部屋】に行く事に決めていた。
家を出て最寄りの地下鉄の駅から地下鉄に乗り、乗り換えが出来るハブ駅に着いた後、服部屋に行く為の路線に乗り換えて地下鉄で近くの駅まで着いた。
階段を使い地下から地上に出ると、前に来た時に誠が言っていたように少し路地の中に入ると左右に多くの性風俗のお店の看板を掲げられた貸しビルが目立つ。俺は。
「昨日、お店に遊びに来てた姫様達も、ひょっとしたらリエさんや環さんもこの性風俗のお店が集中するエリアの中で働いて居るのかもなぁ。」
等と考えながら、服部屋に向けて足を進めた。
そして10分も歩かない内に目的地の服部屋が見えてきた。今日もこの前と同じで、店先だけじゃ収まらず歩道の上にまで占拠するかのようにいつくものハンガーラックが並んでいる。俺はそのお店の中に足を踏み入れると、この店に非常に似つかわしく無い20代前半だろうと見受けられる年若い店員さんが声を掛けてきた。
「いらっしゃ〜い。今日は何を探しに?スーツ?」
と、一言目にスーツと言う言葉が出た事に少しだけ驚くと若い店員さんは笑顔のままで。
「お客さんホストの人でしょ?カッコいいもんね。よくウチの店に沢山のホストの人が服を買いに来るから。何でも言ってね〜大体何でもあるし価格もお手頃価格でやってるから。」
と言ってきた。俺は「流石は小売りもしているとは言え元は卸や問屋と言う商売をメインにしているお店は品揃えも違うんだろうな。」と感心して、まだ年若そうな女性の店員さんに声を掛けた。
「すみません。ちょっとスーツの中に着るワイシャツについて相談に乗って貰えませんか?」
と言うと店員のお姉さんは。ニコッと笑い。
「スーツの中に着る物ね〜は〜いお任せして。見た目こんなんだけどちゃんとファッションの勉強も専門学校で習ってたから。」
と、分野は違うが俺と同じ専門学校卒の人なんだと少し親近感を持ち「どうせ素人の俺じゃ善し悪しも分からんし、下手なモン買う可能性だってあるし彼女に任せるか。」と丸投げを決め込んだ。
そして、ここに来る前よりも前、昨日寝る前にココに来る事を決めた時既に1つの答えは持っていた。先ずはその答えの物を置いてあるか聞いた。
「すみません。サックスブルーのワイシャツで俺に合うサイズの物ってありますか?」
そう聞くと彼女は自分の首に巻いていたメジャーを首から外して。
「先ずはお客さんの採寸からやろうか。」
と高級ブランドのお店でもやった採寸から始める事となった。その後採寸も終わり店員さんから「大丈夫ちゃんとお客さんの体に合うサイズの物も置いてあるから。」と少し【服を買う】と言う事が常に不便であった俺を安心させた。この何故俺が【服を買う】と言う誰もが普通に行う事に少し慎重気味になるかと言うと身長の【高さ】ゆえであった。身長が高い俺は必然的にサイズも大きくなり安価で世界的に有名などこに行ってもお店のある服屋には俺が着られるサイズの物は1着も置いてない。また【大きい人用】と言うサイズの大きい服を売っているお店はあるが、デザインも色も少なく気に入った物を自由に選び買う。と言う事があまり出来なかった為だ。
この服を自由に選び買う事に不便さを感じる。は実際に身長が184cmあった作者自信の悩みでもあります。因みにサイズ的には「4Lとか5L」の服が長さとしてはぴったりでした、しかしこのサイズになると横幅も広くなり所謂ハッキリ言うと「おデブちゃん用」の服になりやすく細身だった作者は縦にも横にも服には困らされられる事となってます。
聖くんは学生時代に部活のバスケットボールで鍛えた筋肉質のガッシリ体型なので横幅はそこまで変な事にはならないようです。




