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朝礼

第11話【システム勉強】に※延長料金に付いての記述漏れがあった為に追記しました。ご面倒でしょうがご確認下さい。

 CLUB EDEN開店前の時間。ほぼ全員と言っていい程の若手から中堅にナンバーズと呼ばれるNo.◯◯と言う売り上げに順位の付いているホスト達、それに若林マネージャーが率いる内勤さん達。ざっと見渡すと俺にはホストが20人〜25人前後。内勤さんと呼ばれている少し地味なスーツだが、しっかりとした着こなしをしている裏方の人達が5人ほど。


 総勢30人程が居る店内で、ホストらしき多くの人は、それぞれスマホで誰かにRAINトークをしていたり、通話で姫様であろう人にお店に遊びに来てもらうような内容の電話を掛けている。


 そして、開店10分程前になると、それぞれ個々に営業活動等をしていたホスト達が自然とお店の中の周りをBOX席にぐるりと囲まれた大きく空いているフロアに集まっていく。俺も誠に後ろからポンっと肩を叩かれ「付いてこい。」と声を掛けられ皆が集まるフロアの真ん中皆で円陣の様に円を囲う1番外側に誠と並んで立つと、先程自己紹介を交わした工藤が1人円陣のど真ん中に立つ。それを誠から。


 「今から始まるのは【朝礼】まぁ朝のミーティングだな。そしてその朝礼の進行役は、俺達若手ホストの【掃除組】が交代でやるんだ。聖もその内やる事になるからよく見て覚えろよ。」


 と言われた。そう言われた俺は俺の順番が来た時の為に失敗等しないように、工藤の言動に耳を立てた。


 「おはようございます。」


 工藤が大きな声で先ず挨拶を叫ぶと、朝礼に参加している皆が店長や若林さん等と言ったお店の経営に携わる人達も早乙女さんや他のナンバーの付いているであろうホストの人達も揃って。


 「おはようございます。」


 と大きな声で返事を返していた。


 「◯月◯日朝礼を始めます。今日の担当は工藤龍です。よろしくお願いします。先ず初めに内勤さんより伝達事項お願いします。」


 誠の進行で朝礼が始まる。最初に内勤さんの中のTOPである若林さんが1歩前に出てその場の全員に伝わるように大きな声で。


 「内勤より通達。本日は仕入れ先の都合で【モエシャン】が普段よりも少ない為に【カフェパリ】を多く入れてます。値段も手頃かと思うのでよろしくお願いします。」


 そう言って通達事項を話した後、進行役の工藤から。


 「内勤さん通達ありがとうございます。次にキッチン担当山本さん何か通達伝達事項あればお願いします。」


 と今度はこの店のキッチンを任されているであろう人が前に出てくる。この人は他の誰とも違い、普通のシャツにデニムのパンツを履き、エプロンを着けていた。


「え〜キッチンから通達。ちょっとメロンがそろそろヤバそうなんで、出来たらメロンを消費したいです。みなさんフルーツの盛り合わせの営業頑張って欲しいと思ってます。」


 と少しヤル気と言うか覇気の感じられない、話し方で伝達事項を淡々と話していた。俺は「こんな人居たんだ。」と素直に今初めて見る人に目を向けていた。


 「山本さん通達ありがとうございます。店長何か通達事項があればお願いします。」


 そう言われた店長も1歩前に出ると皆に聞こえるように。


 「本日は特にこれと言った通達事項はありません。しかし、皆さんに紹介する人が居ます。本日からCLUB EDENの一員になってくれる新人を紹介します。」


 そう言った。それは間違い無く俺の事だろう。

そして俺は誠に手を引かれて、円陣の真ん中に立つ店長の横まで出されると。店長から。


 「【東堂聖(とうどうひじり)】君だ。以前は居酒屋さんで働いていた。着てるスーツが立派だから経験者に見えるが、全くのド素人の新人さんだ。皆も彼の事を気に掛けてやって、仕事を教えてあげて欲しい。」


 と俺の事を改めて皆に紹介した。そして店長は小声で「ほら、東堂君も挨拶して。」


 と言われたので俺も工藤に負けない程の声を出して。


 「東堂聖です。ホストクラブで働くのは今日が初めての日です。まだ分からない事だらけで失敗も沢山すると思います。そんな時は遠慮なく叱って下さい。よろしくお願いします。」


 と深く頭を下げて挨拶をした。そうすると、周りから、パチパチと手を叩く音が聞こえてきた。俺はその拍手の音を聞き、受け入れて貰えた事を素直に喜んだ。


 「それでは、確認事項に入ります用意お願いします。」


 工藤の合図で皆が皆、何かの確認作業に入ろうとしている事を察したが、何分この朝礼も今日が初めての俺は何をすれば良いのかも分からず、誠の横で立っていると誠からは「取り敢えず見ていたらいい。」そう言われた。


 「メモ帳はよいか?」


 「メモ帳よし」


 と工藤の合図に従い皆が皆、スーツの内ポケットから小さなメモ帳を取り出しペラペラとメモ帳を捲る。


 「ペンはよいか?」


 「ペンよし」


 と次は各自がボールペンを取り出し、先程取り出したメモ帳に何かを書いてペンがインク切れ等を起こしてないかの確認をする。


 「それでは、本日もよろしくお願いします。」


 最後に工藤が一際大きな声で挨拶をすると。


 「よろしくお願いします。」


 と皆が返事を返して、それぞれが円陣から離れていく。誠が俺に向け。


 「まぁ簡単だろ?すぐ覚えられるよ。明日からは聖もメモ帳と何かボールペンでいいから、準備しておけよ。今日は勉強会で貰ってるはずの、店のメモ帳とボールペンでいいからスーツの内ポケットに入れとけよ。」


 と教えてくれた。 

明日19時予約投稿済。

ポイントが欲しいのじゃぁ〜老い先の短いジジイにポイントを〜

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