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LUKで世界最強!  作者: 夢幻
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10/14

ニュー〇イプになろう!

タイトルからばらしていくスタイル。悪くはないね(笑)


※ジークさんの名前が間違ってたので戻しました。

 あれから約1ヶ月が経った。勇者といっても所詮は戦う術の知らない子供。経験値を積む事を今は優先にしているため、みんな少しずつだが確実に成長していた。1番低い人でもレベル18。冒険者の平均より少し低いくらいだ。つい最近まで何もできないただの人だったことを考えると凄まじい成長速度といえよう。さすが勇者。勇者に与えられる付属スキル、成長速度upは伊達ではないということだ。


 ユウ、朝比奈さんは順調に学園でやれているらしい。むしろ、自分たちの技術を上げるのに大いに役立っているとのこと。いいな〜、俺も専門家の話を聞きたかった。まあ、その分俺は実戦経験を積めるわけだけど。


 俺もあれからいろんな依頼を受けることとなり大変だった。さすがにここから離れることはいけないので護衛任務にはつけなかったが、それでもいい経験にはなったと思ってる。その甲斐あってかランクもCになった。


 ただ、Cまでは簡単にいくらしいのでここからがランク上げは難しいらしい。依頼もそうだが、試験を合格する必要があるらしい。といっても実技テストだけどな。また、Aに上がるには性格や品性のテストとかもあるらしい。大変だったとランクAの先輩冒険者から聞いた。内容までは教えてもらえなかったが…。


 今日も依頼を終え、清々しい気持ちで城に戻ると宰相に呼び止められた。


「アキト様、ジークムントさんがお呼びでしたよ」

「ジークさんが?」

「はい。あと、私も用があるのであとで私のところへ来てくれないでしょうか?」

「ええ、構いませんが………後ででよろしいのですか?」

「少し用があるので………では、よろしくお願いします」


 ジークさんへの用って何なんだろう? よくわからないまま棟に赴いた。すると、みんなの指導をしているジークさんがいた。


「翼明人、ただいま来ました」

「お、来たか。もう少しで終わらすから少し待っててくれ」


 と言ってみんなに指示を出してひと段落がついたのか俺のところにやって来た。


「すまない、呼び出して」

「いえいえ。それで用件は?」

「模擬戦をしてほしいのだ」


 ………えっ。


「………えっと、どちらと」

「クラスメイトの人らとだ」


 えっと――


「理由は何なのでしょうか」

「アキト達は他のみんなより力量の差がある。だから目標みたいなものを見せてやってほしいのだ。自分たちと同じ時期に訓練を始めた人だと努力次第ではここまでなれるって想えるのではないかと思ってな」


 それだと俺のヘイトを増やすだけではないのか? 天才はいいよな〜的な。


「後は、お前たちの力も確認しておきたい。最近は忙しそうで見れていないからな」

「ああなるほど、それで…………ん? お前たち(・・・・)? さっきから複数形なのですが」

「ああ、ユウトとレイにも頼もうと思ってな」

「全員なのね…」


 クラスメイト同士なわけだし、たまには顔を合わせるほうがいいだろうということなのだろうか? まあ、特に予定はなかったし別にいいけどさ。


「わかりました。俺はいいですけど、他の2人はいけるんですか?」

「今のところは問題なさそうだと思う。明日は学園は休日だし、イベントもないしな」


 まあ、入学して1ヶ月であるイベントなんてオリテンぐらいしかないよな。そんなに忙しくなったら生徒の身がもたないだろうし。






 ジークと別れて今は街で買い物をしている。模擬戦が決まったわけだし装備の点検やアイテムの補充は必要だろうと考えたからだ。


 今更だが、少し金の話をしよう。この世界では、銅貨、銀貨、金貨、白金貨の4種存在し、銅貨100枚で銀貨1枚、銀貨100枚で金貨1枚、金貨10枚で白金貨1枚に交換される。また、銅貨と銀貨には小〇貨が存在する。10枚で小が消える。小銅貨はよく見るが、小銀貨はあまり見ない。使う人が少ないから流通もそこまでないらしい。

 また、白金貨より上もあるみたいだが見たものが住民にはおらず、存在すら怪しいと聞いている。ただ、俺は一度だけ王城内で見たことがあった。


 聖銅貨。1枚で金貨1000枚分らしい。国の財政で使われる貨幣らしい。ある人がその聖銅貨を30枚渡されていたのを見たことがあった。この世界にしかない聖銅と呼ばれる金属でできた貨幣。中々気になる。


 ここで、疑問に思うことはないだろうか? 一般民衆で聖銅貨は見たことない。仮に銅貨1枚1円の価値だと考えると、聖銅貨は1億円である。それくらいなら稼いでる人はいるのではないか? 実はそうでもないのである。


 この世界物価が安いのだ。宿は一泊夜と朝込みで銀貨1枚、リンゴは1個で小銅貨1枚、定食物も平均銅貨1枚前後である。そして、ギルドで稼げる俺の日給は銀貨3枚程度である。何が言いたいかというと、価格が安いのだ。


 実際、日本円で表すと銅貨1枚100円くらいの価値がある。アメリカドルくらいか(笑)それを考えると俺の日給は3万円。頭がおかしいと思う。ただ、それで過ごせているのだから本当に謎だ。商人はそれで何で大丈夫何だろうか? 未だ謎だ。


 ぶらぶら歩いているとふと左側にかけている剣のことを思い出す。


「………そういえば一度も武器変えてなかったな」


 城での初めての模擬戦をしてからずっと武器を変えていないのである。一応、刀や槍も使っているが、一番片手剣一本が安定となった。二本は正直駄目だった。左腕の筋力が右腕より弱いため、威力も低い。魔物も多少の知力があるので、右手の剣をかわし左手の剣を弾いて隙を作ろうとしてくることもあった。あれは正直危なかった。本当に弾かれたから。何とか右手一本で倒したけど、それ以降、左手は使っていない。まだその時ではないということだ。


 ということで、片手剣一本でやってきたが、流石に耐久がヤバい。刃こぼれも存在する。鍛冶師に点検してもらえばいいだけの話なんだが、折角だし新しいのを買おう、というわけだ。


 そんな感じで考えていると、ふと冒険者になった時に教えらえたことを思い出した。


「武器屋のセイさんは拘りがあり、腕は確かなのですがその……………とにかく気をつけてくださいね」


 と言われたが、どう注意すればいいのかわからない。拘りとはどのあたりのことを言うのか。形か? 名前か? 色合いか? 鍛冶屋じゃないのだから俺にはわからない。


 だが、拘りはあって当然だしそれを貫けるのは利点でもある。自分を貫ける自信は力になる。よくあることだ。なら、俺もそこにはツッコまないようにしよう。それが優しさだ。


 そうして着いた武器屋。見た目は、普通だな。うん。特に不思議なところはないな。………………ほんとにおかしなところがあるんだろうか。嘘っぱちを言われたのではないかと疑問に思えてくる。…………立ち止まっても仕方ない。入ってみるか。


 意を決してドアを開けた。


「……」


 俺はその場で立ち尽くしてしまった。予想通りおかしなところはなかった。一箇所(・・・)を除いて。


「………どうしてこの世界にこんなものがあるんだ」


 高さ30センチ、ポリスチレン(なのだろうか)でできた、ある種のマニアに大人気アイテム。


 そう、プラモである。


「……」


 そう、プラモである。


「……………」


 そう、プラモであ――


「ああもう、わかってるよ! てか、心読まないでくれますかね!?」

「なんだ、つまらないの」


 さっきから後ろで囁いて来ていた小さな子供。身長にして15――


「あー、ほっぺに虫が!(ペチン)」

「痛っ!」


 無慈悲だ…。







「改めて僕の雑貨屋、ガンスリンガーにようこそ!」


 どうやらこの子供がここの店長らしい。信じらんねー。周りの歩いている人の注目を集めて店長であることを証明したのだ、証言で。信じらんねー。


 それより……


「ここ、雑貨屋なのか?」

「はい。主に生活用具、薬品を取り扱っております」


 ………帰りたくなって来た。


「ここって武器屋でもあるんだよね?」

「………あなた、冒険者ですか?」

「? ああ、そうだけど」


 正直に答えたが、それを聞いて子供は黙り込んだ。おいおい、なんなんだよ。


「………すみませんが、お引き取りを願いたく思います」

「…………………はっ?」


 今、なんて?


「お引き取りを願います」

「………………いやなんで?」


 来てすぐに追い返される理由はないだろ。


「理由はただ一つ。私の作品を否定するからです」


 いまいちわからない。具体的に教えてくれ。


「あなたはギルドの受付でここのことを聞いたんですよね?」

「ああ、そうだが」

「その時、なんて言われました?」

「確か、腕は確かだが拘りがあってよくわからない人だと」

「(そこまで言われるんですか…)まあとにかく、つまりそういうことです」

「そんなこと言われるやつには売りたくないと?」

「そんなとこです」


 あんた、それ偏見だぞ。


「そのことは全員に当てはまるのか?」

「今までここに来た人は必ずそう言います」


 なら、他と違うことをアピールするか。


「そう言わずに見せてくれ。何故かわからんが俺はその武器を欲してる気がするんだ」

「………見たことのない武器でもか?」

「ああ。武器に関して難癖つけやしねえよ」

「…………………………………わかった」


 よし! これで――


「ただし!」


 思考を遮られるように宣言してきた。


「少しでも嫌と思ったら追い出す。いいな?」


 ………………わぉ。カッケー。まあいいんだけどさ。








「これが、俺が作った作品たち(・・)だ」

「…」


 奥の部屋に連れられ、そこにはいくつもの武器があった。魔法陣が描かれた剣、普通より3倍もでかいハンマー、両先端に刃のついた短剣。一見「これ使えんのか?」と思うが不思議と使えそうな気がする。


 中でも1番目についたのが、


「これ、ファン◯ルか?」


 疑問系にするまでもなくまさしくファ◯ネルだった。


「なんだ、フ◯ンネルって?」


 異世界でまさか本物を見れると思ってなかっ俺は感激しているとそれに待ったをかける子供。………絵面が謎だ。


「え? 違うのか? 先端からビームか銃弾が飛ぶんだろ? 射出攻撃するんだろ?」

「ビームや銃弾? は知らんが確かにあってるよ。ちなみに名前はソードビットだよ」


 ど、どういうことなんだ? ◯ァンネルを知っててビームや銃を知らないんだ? 俺はてっきりこの子供は日本から来たのかと思ってたのだが………違うのか?


「このソードビットは誰かから聞いたものなのか?」

「いや、僕が閃いたものだ」

「突然ピーンって感じに?」

「そ、そんな感じだけど………なんなんだよ」


 整理するため途中で音を遮断して考える。

 確率としてあるとすれば、

①記憶喪失で断片的にしか思い出せない

②日本の知識を何かしらで受信している

③はぐらかしてる


最初に①、次に③だな。②は正直ないな…。


「まあ、いい。使い方を教えてくれ」

「へっ………あ、ああ。わかった」


 欲しいから訊いたのだが、何故か一瞬時が止まった。本当にどうしたんだ?


「この指輪に魔力を注いで命令すればある程度その通りに動くよ」

「? ある程度?」

「どうも僕以外の人がやってもまともに動かせないみたいでね。平均をとったという訳だよ」

「………ずいぶん極端な平均ですね」

「仕方ないさ。僕の感覚で調整したわけだし」


 つまり汎用性がないのか。なんとも言えないな…。


「とりあえず使ってみてもいい?」

「いいですけど、壊したら弁償ですから」


 指輪を受け取り左手の中指にはめた。魔力を指輪に送るイメージで………


「動け!」


 ……………


「…」

「ね? 言ったでしょ?」


 動かなかった。どうしてなんだ?


「何か気にしていることってあります? 指輪に魔力を送る時とか」

「? いや、ただ流しているだけだが」

「はぁ~……まさかの脳筋かよ」


 感覚でやってるなんて言わないでくれよ…。それが出来れば苦労しないのに…………いや、まだ方法はある!


「少し解析してもよろしいですか?」

「………いいよ、見てる間なら」


 普通は許可しないんだけどな…。まあ、いいか。とりあえず、構造を見させてもらおう。


「解析………」


 解析。魔法を読み解くスキルだ。レベルが上がれば解析速度があがる。ただ、解析速度を上げるには別の方法もある。


「ここに空間作用があって、だからこれが作動して!それから………」


 知識が豊富なら答えを見いだしやすいのだ。数学の問題、補助はヒントとすると、知識が豊富な方がより正解を導ける確率も上がる。また、逆も然りである。


 そうこうしているうちに答えとなるところを見つけた。


「! ……………ハハハ! なるほど、そういうことか!」


 俺の単なるミスだった。たったそれだけだったとは。そりゃ、みんなも思いつかないわな…。もう一度魔力を注ぐ。全身に満遍なく送る(・・・・・・・・・)イメージで。


「前方50センチ、目の高さ………今度こそ!」


 …………………ガタガタ


「!」


 シュッ


「い、いけた…」

「嘘、マジで?」


 なんとか動かせた…。他の人が動かすのは初めてみたいで子供もびっくりしてる。へっ、みたか!


「それにしても、魔力量を減らすことが答えなんて誰が思いつくんだよ…」


 俺たちは魔力を指輪に集めてその魔力量で動かそうとしていた。しかし、電化製品に電力を送りすぎると壊れるように、多すぎて動かなかったようだ。反応する魔力量の上限なんてもんがつけられていたのだ。だからそれを下回る量を送れば動かすことができるというわけだ。


 しかしな………こいつの言い方にも問題があると思うんだけどな…。日々魔法を使って戦闘している人からすれば魔力はできる限り詰めた方が威力が出ると言われている。だから、動かなかったら「足りないのか」と思って更に増やしてしまうわけなのだ。これはずるい。


 努力とイライラした腹いせに上限についてはなら訊いてみた。


「なんで、魔力量の上限なんてつけたんだ?」

「? 付けないと作れないだろ?」

「………………はっ? いや、作れるだろ」

「いや、作れないって」

「いやいやいやいやいや!」


 どうやら俺の常識とこいつの常識は異なるようだ。そこなのだろうか?


「まあ、とにかくこれは買ってもいいか?」


 便利だし何かしら役に立ちそうだし、なによりカッコいいし。


「えっ、いいのか!?」


 今まで買われたことがなかったためかとても嬉しそうだった。


「ああ。後、魔力量の調整のこともギルドに言っておこう。そうすれば、もっと人が買ってくれると思うぞ」

「ほんとか! それは助かる!」


 そうして金貨を6枚(指輪金貨2枚、ソードビット1本銀貨8枚×5本)払ってほくほく顔で武器屋を出た。高そうに見えるが、魔道具ならこれくらい値段がするため、そこまで高くは思わない。


 魔道具。魔力を送ることで真価を発揮する道具のことである。ただ、魔法陣の描かれた剣とかは、魔道具ではなく魔剣と呼ばれている。魔力の施しを受けた武器を魔剣というらしい。槍でも弓でも斧でも魔剣だと言う。………不思議だ。


 城に帰り晩飯を食べてすぐに寝た。体力は、大事だよ。子供も大人も同じさ。


 ベッドで寝がえりをうつと、壁に立てかけられた古い剣が目に入った。




 ………あ、剣買い忘れてた。

次回は模擬戦祭です!

戦闘は、苦手なんだよな…。


他も上手くないけど。

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