ちいさいの
次の瞬間、手の先から白い毛が、出てきた
ふわりと、軽そうな毛がみるみる内に延び始める
体の形も、変わる
腕が少し太くなり、鎖を巻いていた布を引き裂いた
腰も、足も、胸元も、顔も、毛でおおわれた
両手両足で、ベットに立った
不思議と、気分は良い
これなら、……………。これなら?
どうなると言うのだ?
鎖は外れた
外れた、だから?
鎖を外して、どうするつもりだったんだっけ?
あれ、おかしいな、なにか、するつもりだったんだよね?
目的は、目的、目的、目的、目的、目的、目的、目的、目的、目的、目的、目的、目的、目的、目的、目的、目的、目的、目的、目的、目的、目的、目的、目的、目的、目的、目的、目的、目的、目的、目的、目的、目的、目的、目的、目的……………………………。
「ふぁぁ!?しろいもこもこ♪」
なにかが、ぶつかる
「えへへ、もこもこ。もこもこ、ふわふわ。……………。」
なんだ、この、小さいの?
首の下に、小さい何かが抱き付いている
「んーーー♪ねこ?ねこだよね?ねこだ♪ねこみーみ♪みーみ♪おすわり!!」
素直に座る
小さい何かも動く
人間だ、人間のメスだ、
まだ幼さが残るメスだ
人間のメスが首を撫でる
「ほ~れ、よしよし♪かわええのぉ~♪」
『ごろろ、にゃー』
気持ち良い、頭がぽーとする…………………眠い、眠たい、眠る……………
頭が崩れ、床に落ちると、人間に受け止められる
………、重いよね、ごめんね………。
「んーーー♪もこもこ♪ん!?みみだ!!」
人間が頭に乗っかる、重い
「ふさふさ、みーみ♪にゅ♪」
『にゃーーーーーー!?』
耳が摘ままれた!?体に電気が走ったように衝撃が頭から爪先まで駆け巡り、跳ね起きる
人間が地面に放り出され、床に転がる前にまた別の人間がキャッチする
「お嬢、本当に危機管理能力が足りないな……。お前さんも悪かったな。大々的か?」
男の声で話しかけられた
男だ。顔はまだ見えないが、シルエットはかなり大きい
「話、通じてるか?お嬢?」
「うん!!お座りって言ったら、ちゃんと座ったよ!!」
段々頭が冴えてきて、二人がよく見える、
それで、また抱きつかれる
「ふわふわ。もこもこ♪ふわもこ♪黒とはまた別の感じ♪」
「そもそも黒は触らせてくれないだろ。この前触りに言ったら吹き飛ばされたぞ。」
「んーーーー。ふわもこ♪」
「聞いちゃいねえよ………………。ほら、彼女もビックリしてるぞ。離れろ。」
無理矢理男が引き剥がす
剥がされまいと、しっかり掴むこども
毛が引っ張られて、いたい
いたいの嫌だから、戻る
毛が体に引っ込む
人間に、なる




