非日常の始まり
赤い夕日が見える。
「…………………………、あれ?」
私は起きた
すんなりと、私は起きた。
「えっ?あ、あれ?えっ!?」
こ、ここは何処!?えっ!?て言うか、えっ!?
私、猫を助けようとして、それで、………。猫が喋った!?
「猫が喋ったぁ!!ね、ねこ、、あれ?」
猫の姿は、何処にも無い
「こ、ここは何処………。本当に、何処なの………?」
森の中のようだが、とても静かだ
私、いったい何が…………。
立ち上がってみて、何処も怪我をしていないことに気がつく、そして、違和感にも
「髪が………、白い?」
肩まである髪の毛は、雪のように真っ白で、違和感に包まれる
肌も、髪も、声も、そして背の高さも、まるで違う
背の高さは、小さい
声も幼い、
胸も、無い
「あはは、それは元からだよ~。あはは、ははは………………。」
何で、何で!!どうしちゃったの、私!!
「取り合えず、ここから移動……。あっ、服……。」
服が小さすぎて、スカートが脱げてしまう
「背が縮んでる……。どうして、なんで!!」
訳がわからない、そもそも、何が起こったのか、なんのせいでこうなったのか、わからない
「と、取り合えず、移動……。移動する……………。」
目的、目的が必要だ
何をするのか、何をしたら良いのか、それが必要
「家に、帰ろう………。家に……………。」
我が家に帰ろう、そうすれば、そうすれば………。
家が、無い
「えっ………………。」
正確には、家はある。誰かの家が、
私の住んでいた家が、まるで別物だ
私は、倒れていた森からとにかく真っ直ぐ進み、森を出ると、そこは見慣れた商店街だった
回りの目線を無視して、家に向かったのだが、もともと私の家だった場所は、別の家が立っていた
訳が、わからない
「あっ……………。いえ、……………わ?」
隣の家は、見覚えがある
大屋さんの家だ
人気の良い大屋さんで、よく実家から送られてきた桃をくれた、
しかし、元々看板のあったところに、売り家の文字が書かれていた
回りの住宅には、灯りが灯り、人の気配はする
誰に、頼れば、良いの?
「友達、彼女に、会おう、そうだ!!会えば、なんとか……。」
何も、成らない、
解っている、解っているけど、そう思うしかなかった
足は自然に動いた
歩くよりも早く、走るより遅く、
目的の家は、見えた
その家の前には、見覚えのある顔が
「!?、あっ、……………。」
服の裾に引っかけて、こけてしまった
「だ、大丈夫?」
駆け寄ってくる、女性
「あ、足から血が出てるよ!!待ってて、いまカットバンを出すから!!」
「あ、ありがとう………。」
足を見ると、白い素足を擦りむいて、血が流れていた
「はい、これで大丈夫。歩ける?」
「ありがとう、ありがとう、ありがとう、。」
涙が出る、何故か、何年ぶりに会ったような気になる
「うん。どういたしまして。所で、なんで高校の制服なんて着てるの?懐かしいけど、」
「あっ、これ…………。」
なんて説明しよう。下手におかしな説明をしたら、疑われてしまう
「ん……。あれ、この服。ハルナの?」
「あ、えっ?」
「まぁ、違うよね。ハルナは………。もう、…………。」
「えっ………。ハルナって、………。」
「うん。友達だったんだ。2年前に、交通事故でなくなっちゃった。もしかして、知り合いだった?」
交通、事故?
「私が、死んでる?」
「へっ?どうかしたの?気分が悪い?部屋で……………。あっ!!ちょ、ちょっと……………………。」
気が付くと、私はがむしゃらに走り出していた
見慣れた商店街、見慣れた学校
しかし、そのどれもに違和感があり、少しだけ私の知っていた物と違う
「なんっ、で…………。」
気が付くと、私はまた、森のなかにいた
とても暗い、森の中の
不思議と回りは見える
「夢だ、夢なんだ………。これ、はっ夢…………。気がつけば、代わらないいつもの………。」
夢だ、これは夢だ夢だ夢だ夢だ夢だ夢だ夢だ夢だ夢だ夢だ夢だ夢だ夢だ夢だ夢だ夢だ夢だ夢だ夢だ夢だ夢だ夢だ夢だ夢だ夢だ夢だ夢だ夢だ夢だ夢だ夢だ夢だ夢だ夢だ夢だ夢だ夢だ夢だ夢だ夢だ夢だ夢だ夢だ夢だ夢だ夢だ夢だ夢だ夢だ夢だ夢だ夢だ夢だ夢だ夢だ夢だ夢だ夢だ夢だ夢だ夢だ夢だ夢だ夢だ夢………………………。
夢なら、早く覚めたほうが、良い
早く覚めて、早く、早く早く!!
「見つけた。」
頭の上から、声がした
「ここは私有地だ。子供は早く帰りなさい。」
見上げると、真っ黒な人がいた
私、ゆう地、はやく帰る、………。
「聴いているのか?おい、大丈………。」
わたしは、どこ、に帰る、の?




