わからないときは相談だ。
一晩寝たらHPは満タンまで回復していた。
しかし、大人ハイエルフは強かった。ユイを振り向かせるためにはあのくらいの強さは最低でもいるだろう。しかしどうやったらよいかわからないな。どうしようかと考えながらリビングへ向かう。
「かあさん、おはよう」
「おはよう、ソラ。もう大丈夫みたいね」
「うん、問題ないよ。でもやっぱりもうちょっと強くなりたい。俺、エルフだから風や水の魔法あまり使えないけど、火の魔法なら得意なんだ。けどどうやったら上手くなるのかわからないんだ」
「ソラ、火の魔法使えるの?得意なんだ!そう!よかったね!そっか~、でも母さん火の魔法全然ダメだから教えられないなぁ。うーん…」
あれ、俺話してなかったっけ?そうかもしれない。
「そうだ、村長さんに相談してみたら?ソラ、村長さんのところ行きたくないのは知ってるから、夕方時間もらえないか聞いてあげるわ」
母さん、相変わらず強引だな。しかし良いかもしれない。もともと行こうと思っていたし、夕方ならみんなもういないだろう。
「わかったよ。ありがとう、かあさん。」
朝食を食べたら母さんは村長のところに行ってしまった。後片付けなど家事の手伝いを終えた後、昨日心配かけたお詫びもかねて狩りに出かける。
母さんはジズという飛べる鶏のような鳥の魔物が好物なのでそれを狙おう。ジズは熱くも燃えもしない火を口から吐く魔物だ。警戒心が強く、だいたい高い木の上にいる。なので弓が一番効率が良いのだが、俺の弓の腕では無理だ。しかし、この一見意味のない火というのが俺にはピンとくる。これは求愛行動か示威行動だろう。これを真似れば、寄ってくると思う。
ということで、木の上に登って、なるべく熱くないように火の魔法をボ~っとやってみる。
この熱くないようにが、かなり難しく完璧にはできない。
……しばらくやるとジズが1羽寄ってきた。が、すぐに遠くに行ってしまった。むう。
同じようなことを何回か経験してたら、昼近くになってしまった。
もう帰らなければいけないので、ジズはあきらめて帰ることにした。
運よく帰りに一本角の生えたウサギの魔物、角ウサギを仕留めて帰る。
「ただいま」
「お帰り、ソラ」
「角ウサギ捕まえたよ」
「あら、ありがとう、もうお昼ご飯は作っちゃってるから、それは晩御飯にしましょうか。」
「わかった。じゃあ血抜きと皮剥いで裏につるしてくる」
そう言って家の裏側に行き、血抜きと皮剥ぎを手早く済ませ、納屋につるして戻る。
「ソラ、お帰り。」
「父さんも帰ってたんだ。ただいま。お帰り。」
「ただいま。今日は新しい場所に罠を仕掛けただけだからな。」
「ソラ、戻ったのね。ご苦労様。じゃあみんなで食べましょう。」
「「「いただきます」」」
「ソラ、村長さん、今日から日が落ちそうになったらおいでって。帰りは暗くなるけど火の魔法があれば大丈夫でしょ?」
「わかった。かあさん、ありがとう。」
「でもソラが火の魔法得意だなんてよかったわ~。目が赤いからかしら?」
「俺もそう思った。得意があるのはよいことだ。」
「でもあんまり外では言えないね。また馬鹿にされるだけだ。」
「そうかもしれないな。だが得意なことがあれば集落の外でもやっていける。」
「そうね、昨日の話じゃないけど、火の魔法が得意なら、人間の町にいる母さんたちの友達と同じだから気が合うかもしれないわ」
「へぇ、母さんたち人間の友達いるの?火の魔法得意な?」
「ああ、デボラっていう女性だが、昔このあたりで倒れてたところを助けたんだ。」
「そうそう、デボラ、冒険者だったからこんなところまで来てたみたい。火の魔法、村長さんがあまり教えるの上手じゃなかったらデボラに相談してもいいわね!」
「まあ、俺はこの集落出ていきたくないし、まずはしっかり村長の言うこと聞いて勉強するよ。」
どうもうちの両親はこの集落を出ていきたいようだ。ハイエルフなのに。
ま、俺はユイのそばにいたいから嫌だけど。
昼ご飯を食べ、もう一度ジズ狩りをチャンレンジしたがやっぱり無理で、夕方になってしまったので、予定通り村長の家に向かった。
人間の友達の名前間違えてましたので修正しました。




