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Keep Smiling Land  作者: 歪
5/7

婚活アプリ

婚活アプリをご存じだろうか?

気づくと毎日いいねを送り続けたり、少しずつ条件を下げたり。

……でも誰とも成立しない。

成立しても一回だけあって終わり。

会話のテンプレだけが上達していく。


でも一番嫌なのは『恋愛』じゃなく、『市場価値』として自分を見るようになること。


年収、年齢、顔、学歴、子供希望、身長、全部数字。

最後にはプロフィール編集だけ上手くなる。


会えないことよりも辛いのは、自分も条件欄になっていくこと。

初対面のトークが毎回同じになってきてしまったこと。

共働き希望か。

親との同居はどうか。

貯金は?

趣味は?


これを、何十人相手にも繰り返す。


最初はちゃんと人として会話してたのに、段々、

「この人は自分を何点で見てるんだろう」

ばかりが気になり始める。

そうしているうちに相手も疲弊しているから、会話が面接みたいになり始める。


さらに嫌なのは、一回会っただけの相手に急に切られたり、しかもその理由がわからなかったり。でも次へ行くしかない。

これを延々繰り返すところ。


『失恋』ですらなく『選考落ち』みたいになることだ。


婚活アプリの怖いところは、次が無限にいる構造だから、一人との関係が終わっても、喪失感より『査定落ち』感覚が残りやすい。


その状態が長く続くと、『自分は人間じゃなくて、ずっと比較される商品なんだ』


という感覚になってくる。


そんな自分を数値化される惨敗感で俺は日に日に死にたくなっていった。


ある日KSLから招待状が届いた。

それは、俺のこの鬱屈とした毎日に終止符を打つ、素晴らしい手紙だった

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