記録祭りじゃあ!
誤字ってたら教えてください。
見つけた。大角猪だ。
◇◇◇
大角猪。dランクの魔物で、巨大な角を一本、額に乗せている。
体長は3mほどの巨体で、それが猛スピードで突進してくるのだからたまったものではない。
....が、攻撃が単調なので、避けさえすればそこまで難しい相手ではない。
まだ気づかれていないようだ。
とりあえずナイフ持ってきてよかった。
念のため、身体強化を4にして、と....
「身体強化-4」ボアへ全力ダッシュ。肉薄する。
ああそうだ、ついでに記録もしといたほうがいいのかな?
いや、見た目も名前もわかったし大丈夫か。
「剣技、瞬閃」
的確にのどを掻っ切る。
サクッと喉がきれ、血が飛び散る。
あとは解体。
まず毛皮をはぎ、内臓と血を抜く。
そして毛皮を使って弓切り式で火を起こして焼く。
ジュワッと肉汁が滴る。
そろそろかな。
肉を刺していた棒を取り、かぶりつく。
うん、うま....いかな?
塩も胡椒もないので、あまり味がしない。まあ、餓死よりはましだろう。
それに、塩や胡椒は高級品だ。
侯爵家だったから食べられたのであって、これからは慣れるしかなさそうだ。
そしてお肉を食べているときに、ふと考えた。
この能力「図鑑」は、記録したものを、「材料」さえあれば再現できる。
生き物を再現するときは、何を代償とするのか。
骨とか丸ごとだと、もはや不可能だ。
〈丸ごとは入りません。記録した生物の10%分の骨、皮、魔物で会ったら魔石、そして主様の魔力を使って召喚可能です。〉
なるほど。俺の魔力も必要とするわけね。
まあでも、その分でほかの部位をまかなっているのかもしれない。
あれ?これなら召喚術氏にもなれるのか。
まあでも召喚術は無属性だから、元々使えた。
だが元の召喚術は敵を致命傷に追わせて、その後魔力と血をささげて、ようやく契約可能になる。
また、契約した魔物と人間は魔力の糸で結ばれ、人間が呼び出しを可能とし、魔物は人間から永続的に、少しずつ魔力をもらえる。という仕組みである。
また、契約した魔物を呼び出すのも魔力がいる。
だが俺は、致命傷を負わせる必要がない。
やばいわ、これ。
でもあれか、契約はしないとダメなんだな。
というか、最初に魔物を記録、そのあとに契約すると、その魔物は契約された状態になるのか。
〈情報の更新は手を触れることで行えます〉
ほう。なるほど。
強いな、≪図鑑≫。
というか、近くの木とかに触って、危ないときに使ったら目くらましとかにもなるのか。
「よおし、記録祭りの始まりダァア!」
俺は近くのものに手あたり次第触りまくった。




