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4.いよいよ

筋肉をつけすぎないよう、日焼けもしないよう気をつけ、美しく成長した私は16歳になっていた。

学園に入学する年だ!16歳!ピチピチだ!運動をしているおかげで健康的な無駄のない身体で、胸も年の割には立派に育ったであろう。マシュマロのような手触りで自慢の一品だ。前世と比べ随分とけしからん。肌の手入れは特に力を入れているし、お母さま譲りの深みのある青髪もサラサラツヤツヤだ。うん、美少女。


制服に身を包み、いざ初登校だ!今までトレーニングに勉強にと忙しくしていたので、私にはまだ婚約者はいないため、学園では恋をしたいと思っている。やはりアオハルは必要だろう。ちなみにアル兄さまは間もなく結婚する。お相手はブルーム侯爵家長女のオフィーリア様だ。家同士の仲が良く幼馴染といったところか。アル兄さまと心を通わせたようで恋愛結婚である。オフィーリア姉さまは一人っ子であるため、アル兄さまはブルーム侯爵家に婿入りとなる。21歳となったアル兄さまは武の方に優れ、腕が立ち騎士団に所属している。優しい笑顔を被るかなりの戦略家である。ここでスゴイのがフォードヒル家。オフィーリア姉さまと結婚したいと言ったアル兄さまに向けた言葉が、いいよーのひと言だった。まぁ18歳になるエル兄さまが、智の方に優れ、領地経営に向いているってのもあるだろうが、こうしてアル兄さまではなく、エル兄さまがフォードヒル家の跡取りにと決まった。


色々と忙しくしていたせいで、あまり社交をしてこなかった私に、自慢じゃないが友達は少ない。だが幸いにも数少ない友人が同じクラスであるため、どうにかなりそうだ。ワクワクしながら登校すると、校門の方が少し騒がしい。視線を向けると、そこにはキラキラしい集団がいた。遠目で見るに、あれは…第二王子とその仲間たちだ。その仲間たちと一括りにしたが、エル兄さまもその1人である。第二王子のレオンハルト殿下、護衛のブラッド様、宰相子息のイーアス様、エル兄さまの4名様御一行だ。前世でいう○4だな。


レオンハルト殿下は金髪に紫の瞳といかにも高貴な出立ちで、もちろん美しい。俺様王子様でとにかくモテるのだ。毎回違う女性を数名連れているところを何度か目撃した。よくは知らないがエル兄さまが一緒にいるということは、考えなしで女性と接しているわけではないと思う。ただのアホであれば、いくら王族とは言え兄さまは距離を取るであろう。ブラッド様は殿下の護衛であるだけあって身体が大きく逞しい。無口で表情が変わらないため氷の騎士なる恥ずかしい呼び名を持っている。トレーニング中にたまに見かけたが、もちろん強い。まぁアル兄さまほどではないけど。イーアス様はタレ目で中世的なお顔だ。とにかく色気がヤバい。そして我が兄エル兄さま。身内の欲目もあるがダントツ1番素敵だ。殿下のブレーンといったところだろう。


数えるほどしか参加していない社交場で皆と挨拶したことはあるが、あまり関わりはない。どう考えても関わってもいいことはなさそうなので、今後もこの距離感をキープしたいと思う。キラキラ集団に心の中でサヨナラを告げ、教室へと向かう。教室には既に私の大切な友人たちがいた。

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