ダンジョンの報告をしよう!!
ガイストのステータス確認が終わったため、もうこのダンジョンに目的はない。なるべく急いで帰ろうと思いガイストを腰に下げてから部屋を出た。
道中は来る時がなんだったのかと思うくらい楽だった。道のりは覚えているし、ガイストが強いのだ。メイドゴーストもバトラーゴーストも一撃のもと切り捨てる。少し癖になりそうな位、無双状態だった。
そして時は進んで最初の部屋に到着していた。帰りもあの地下への道を通ろうと思い、ワイン倉庫まで来ているのだが、穴がなくなっていた。
「マジか。どっか押せないかな。」
と、いろいろ触っていると腰のガイストが主張してくる。
「どうしたガイスト。お前も探したいのか?」
と聞くと剣が震えるため腰から外してやるとガイストが一直線に向かったのはワインセラーの中にあるワインの一本。それを指し示している。
「これがどうかしたのか?」
と言いながらそのワインに手を近づけると、そのワインに触ることができた。干渉不可オブジェクト(・・・・・・・・・・)のはずのワインに。
「なるほどこれがスイッチか。よくやったガイスト!!」
といってガイストをひとしきり誉めてから、ガイストを腰に戻し、そのワインを押し込む。すると奥から壁が動く音が聞こえてきた。
「これで帰って報告だな。」
壁が動いてできた穴から下水道へ戻った。
下水道に戻ってすぐこの場所をマップにピン止めしてあるか確認して街役場に戻った。
「よし帰還と、まずはおっさん探すか。」
と言いおっさんを探して街役場を歩いているとおっさんが廊下の向こうから歩いて来たのが見えた。
「おー、どうした?もしかしてもう終わったのか?」
「いえ、下水道からダンジョンに繋がる道を見つけてしまったので判断を仰ぎに来ました。」
「は?嘘でしょ?マジで言ってんの?」
「マジです。」
「それで、モンスターは通れそうなの?」
「おそらくセーフルームになっていて来ることは出来ないと思います。」
「...はぁ~。了解ついてきて。」
「はい。」
おっさんはびっくりしながらどこかへ案内を始めた。ついていくとそこは街長室と扉に書いてあった。おっさんがそこにノックして入っていくのでついていく。
中に入るとそこでは50代位の真っ白な髪をオールバックにしたダンディなおじさんが仕事していた。
「入れ。」
「失礼します。」
「リュートか。そちらは?」
「従魔術使いギルドからの下水道掃除の依頼で来ているドリンクって奴です。」
「ドリンクです。」
「そうか俺は街長のフリードだ。それでそんな冒険者を連れてなんのようだ?」
「ドリンクが下水道掃除中にダンジョンに繋がる道を見つけてしまったそうです。」
「何?どこのダンジョンに繋がる道だ?」
おっさんというかリュートに視線を寄越されたので俺が説明する。
「おそらく荒れ果てた邸宅に繋がっていると思います。」
「根拠は?」
「ダンジョンに入ってマップを確認しましたし、何よりそこでテイム出来るといわれたモンスターをテイムしました。」
「そのモンスターは今どこに?」
「私の腰にいます。必要ならお見せしますがどうなさいますか?」
「見せてくれ。」
そう言われたのでガイストの装備化を解除する。
「なるほどゴーストソードか。分かったそこの調査をするため君も来てくれ」
「えっと、信じるんですか?」
「君の証言のことか?それなら信用性は高いよ。君のことは報告が来てる。従魔術使いギルドの下水道掃除の依頼をランク上げのために受けたものがいるという報告がな。あの依頼は罰依頼でない場合はテイムモンスターがいない者にしか紹介されないため、君が今ゴーストソードをテイムしている時点で荒れ果てた邸宅に繋がった可能性は高いんだよ。」
なるほど、そうだったのか。通りでおっさんが確認もせず街長室に連れてきた訳だ。
「それでついて来てもらうことは可能かね?」
「大丈夫です。」
「分かった。それでは早速だが行こうか。」
いつの間にか街長は青いつなぎに着替えて、扉の前にいた。




