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次の部屋へ!!


モンスターがいないか確認しながら廊下に出て左右を確認すると、どうやらこの部屋は廊下の突き当たりにあるようで、右側には扉があったのだろう枠がありそのなかは瓦礫で埋まっていて通ることは難しいだろうことがわかった。左側は薄暗く、障害物がほとんどない廊下なのにも関わらず見通しがいいとは言えず、濃い影がおちている場所もある。少し怖いが左に進むしか無さそうだ。


慎重に進んでいくと前方から青白い光がこちらに進んで来ているのが見える。簡単に勝てるとは言え進んで戦いたい訳ではないため、気持ち早めに歩みを進め隣の部屋に入り込む。


隣の部屋は厨房のようで見える限りにゴーストはいない。ふぅと一息つくと、周りからカチャカチャという音が聞こえてくる。


「おいおい嘘だろ」


厨房だけあって周りは調理器具や食器だらけなのだが、そのうちの原型をとどめている食器たちが浮いて、こちらへ尖っている方を向けてきていた。


「勘弁してくれよー!!」


そう叫びながら俺は厨房を走り回る。どうやらこの館は結構デカイらしく厨房も相応のデカさがあった。


しばらく走っていると食器たちが飛んで来なくなった。周りを見渡すと浮いている食器たちがなくなっており壁には無数の食器たちが突き刺さっていた。しばらく待っても動かないところを見るに補充は無さそうだ。


「ハァ..このゲームにスタミナの概念がなくて助かった..ハァ、ハァ」


身体的には疲労はないのだが精神的に疲れた。食器が飛んで来るなんて初体験だったが、めちゃめちゃ怖かった。刃物は凶器だと再認識した。


「まさか、これだけなんてことないよな?」


と言いながら、部屋中をくまなく探していると一ヶ所だけ光っていた。


「こんだけのことがあって一ヶ所のみかよ...」


愚痴を呟きながら採集を使うと『霊的調味料セット』というアイテムが手にはいった。


「霊的調味料セット?霊的ってなに?てか料理システムってあったっけ?」


と不思議に思い、鑑定しながら掲示板を開く。



名前

霊的調味料セット

効果

MP消費で内容量の増加

説明

長時間霊的エネルギーにさらされた結果、半分霊化した亡き料理長の調味料セット。料理長の強い念が込められたこの調味料セットは料理長の願いだった尽きぬ調味料を半分叶えることに成功した。

(中身 塩、酢、砂糖、魚醤)



となっており、掲示板いわく料理人という職業があるが今は微量のバフしか与えられず、味覚も搭載されていないこのゲームでは小説のような超絶おいしい料理というのも今のところ無理なようだ。


「なるほどね。まぁいまのところ俺には関係ないな。」


そう言い、アイテムボックスに放り込んだ。



厨房から出ると近くに青白く光る半透明の執事服の男性がこちらに背を向けて歩いている。

その背中に小声で鑑定をかけると男性の頭上にHPバーとバトラーゴーストという名前が見え、こちらを振り向いた。


「ーーー!!」

「うおっ!?」


そしてこちらを確認するなり、持っていたロウソクからマナバレットの炎版であるファイアバレットを打ってきて避ける暇もなく当たってしまった。


「ちっ!マナバレット!!」

「ーーー!?」


お返しのマナバレットを叩き込み、外開きのドアを盾にする。

隠れてHPバーを確認すると。


「あれ?全然減ってない。」


1割の半分程度しか削れていなかった。

そこで俺は自分のステータスを思い出す。


「そういや俺魔法攻撃にはめっぽう強いんだった。」


自分の確認が終わって敵を確認すると4割程減っていた。


「メイドのほうが固いのか。なら怖がることはなにもない!!」


潜めていたドアから飛び出しマナバレットを打ち、同時にこちらへ飛んできたファイアバレットを無視して次のマナバレットの詠唱をして、完了と同時に打った。


「よし!!損害ほぼなし!!」


最終的に俺の被害はHPバー1割だった。

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