第7話普通に生きたい。普通になりたい。
「ふぅ…今日も荷物多いなー」
俺は集荷場で愚痴を漏らした。
俺は怪物退治をしているが、メインの仕事は個人事業主の配送ドライバーだ。
Amazon等の荷物を愛車の軽の箱バンに積み込み配送をしている。
なんてことは無い簡単な仕事に見えるかもしれない。
が、正直精神的にも体力的にもハードな仕事だ。
まず第一に配送する荷物が多い!本当に!これ!
午前中に100個、午後に100個って馬鹿か?
そして、配送先が不在の時が多い!
さらに、利用客から配送時間関係のクレームも多い!
もう本当に勘弁してくれ〜。
俺はロボットじゃないんだよ。
負の感情を俺に向けないでくれ。
「はあ〜、これも生きるためだ…でも、先は無いよな」
車の中で1人呟く。
怪物退治だけをすれば金は貰えるかも知れない。
でも、死ぬ可能性が跳ね上がる。
「普通に生きたいな。普通になりたい…」
心の不安を抱えながらも、仕事は待ってくれない。
俺はいつも通り配送に向かった。
何とか午前の荷物を配送したが、昼を過ぎてしまった。
これは夜までかかるな…午後の長期戦を覚悟しながらも車の中で昼食をとる。
しんどい…
そして、午後の配送を行い何とか今日の仕事を終えた。
「はあ〜〜〜しんどいなぁ」
やっとの思い出、我が家に到着。
時間は午後8時30分。
今日も頑張った。と玄関ドアに鍵を差し込んだ。
「あっあれ?開いてる。おかしいな、今朝鍵をかけないで出たかな?」
違和感がありながらも自宅に入る。
いや、電気ついてる。
誰かいる!?
恐る恐る、部屋の中を進むとリビングに1人の女性がいた。
茶髪のミディアムボブの髪型にスレンダーな体型。
白のブラウスに青のロングスカート。
優しい表情をしている。23歳の割には大人びている。
そう、前回のケロケロ討伐での俺の部下、
葉山凛がそこにいた。
「あっ!お帰りなさい。ご飯出来てますよ。」
「ちょっ…!??凛ちゃんなぜここに!?」
「なぜって、前の任務のお礼がしたくて…」
凛がもじもじしている。
言いたいことが山ほどあるが、
見るからに悪意は無い。
しょうがないなと思いながら、
まだ子供みたいなもんだしなとも思った。
「今日は肉じゃがを作りました!お嫁さんに作ってもらいたい料理第1位ですよ〜」
ムフーと鼻息を荒く張り切る凛に、ここでうだうだ言ってしまっては、
彼女を傷付けてしまうな。
「ありがとう凛ちゃん。いただくよ。」
「はい!」
せかせかと肉じゃがを鍋から皿に移し、晩御飯を準備する凛。
俺はテーブルに座り、テレビをつける。待つだけなのもアレなので凛に声をかける。
「手伝うことある?」
「いいんですか〜。でしたら料理を運んでもらいたいです」
「わかった」
俺はキッチンに向かい、凛から肉じゃがの皿を受け取ろうとした。
と、その時
凛は足を滑らせ、肉じゃがの皿をフローリングにぶちまけた。
「きゃああああーーーー
しまったーすいません。どうしよう……」
「大丈夫。それより凛は怪我はない?」
「大丈夫ですよぅ…」
フローリングに肉じゃがをぶちまけ、呆然とする凛。
凛は涙目になっていたが怪我が無くて良かった。
ーーしかし、俺は無事では無い。
凛が足を滑らせた際、凛を支えようと
しっかりと凛の体を掴んでいる。
しっかりと!両の手で!
その掴んでいる場所は、、、、
凛の胸だ…
まずい…実にまずい…これは。
凛はスレンダーな体型だが、胸が無いわけではない。
出る所はしっかり出ている。
だって今、凛の胸を触っているからわかる。
ましろほどではないがCはあると思う。
両手に柔らかく暖かい感触が伝わる。
まずい…
焦る自分がわかる。どうしようもない状況に焦って両手が動いてしまった。
うわああああああ、やってしまった。
普通に凛の胸を揉んでる。柔らかく弾力があり、凛の背後から支えているので凛の大人びた香水の香りを嗅ぎながら胸を揉んでいる。
駄目だ。これは完全にアウトだ…
絶望をする俺をよそに、凛は肉じゃがをぶちまけたショックで俺に気付いてない。
ここから巻き返せるのか?大丈夫か俺?
隊長失格か?どうする!?




