第4話焦るましろ
難なく怪物ケロケロを1体倒したが、油断はできない。
今回は見通しが良く、ケロケロとの距離も離していたので簡単に倒せただけだ。
接近戦になれば、ケロケロもこちらを倒すだけの力はある。
「よし!ケロケロとは距離を保ち、なるべく中遠距離で戦おう」
「了解!」凪、ましろ、凛
それから先に進み、またケロケロが現れた。
今度は2体。通路で呻いている。
「凪、凛!距離を保ち、それぞれ片方ずつ倒して。ましろはケロケロが向かって来たらカバー射撃をお願い!」
「任せるっすよ〜!」
「えい!えい!」
パパパパ、パパパパ!
2人はアサルトライフルでケロケロを撃ち、見事に接近されることなくケロケロを討伐した。
「やったっす!」
「どや〜」
満足気な凪と凛。
それに対してましろは不満そうに見えた。
「隊長!私もケロケロを倒したいです。」
固い表情のましろが、俺に訴えて来た。
意外だ…ましろは16歳の普通の学生。
こんなに好戦的なものなのか?
「ましろちゃん、まずは凪達を見て怪物退治の雰囲気に慣れよう。その後ならいつでもお願いするよ」
「はい…ですが、私はもう戦えます……」
納得はしてないようだが、指示には従ってくれた。
その後も、凪と凛でケロケロ達を掃討した。
ましろは2人のカバーのため、警戒をしてくれているが、2人が上手くケロケロを倒すため出番が無くなっている。
ましろの気持ちも組むため、そろそろ前衛を交代しようとした矢先、下水から1体のケロケロが飛び上がってきた。
「私が倒します!!」
ましろが待っていましたとばかりに銃を構える。
パパパパ
乱射をせず、狙いを定めてケロケロへ弾を撃った。
しかし、ケロケロは飛び上がり弾を回避。
その直後、舌を勢いよく伸ばしましろ目掛けて攻撃を放つ。
「きゃあああ!!?」
まずい!!
俺は脚に力を込め、駆け出しと同時に腰に帯刀しているセイバーを抜いた。
セイバーに生命力を流し、刃先を伸ばす。
そのまま振りかぶり、
ケロケロの舌をぶった斬った。
そして、返す刀でケロケロ本体を一刀両断。
ケロケロを討伐した。
「かっけーっす!」
「凄い、刃先が伸びた!?」
驚く2人を尻目に俺はましろの元に向かう。
「すいません、すいません…私…」
「いいんだよ。最初はあることだから
それよりごめんね。ましろちゃんの気持ちを組まずに
カバーばかりさせてしまった」
「違うんです。私が悪いんです。うああぁあぁ」
ましろは泣き出してしまった。
しまった。やってしまった…
どうにかましろを宥めようと頭をフル回転させる。
とりあえず、体をさするか…
ましろの背中をさすり、何とか宥めようとする。
すると、ましろは俺に抱きついて来た。
しまった!しまった!これはやばい。
犯罪の匂いが!!!?
しかし、避けることはできない。俺は隊長…だ。
これを避けたら信頼されない。
俺は抱きついて来たましろをしっかり抱きしめ
大丈夫!大丈夫!と声をかけた。
ましろの体温を感じる。あったかい。
泣いて興奮しているからなのか?
それに、やっぱり女子は良い匂いがする。
凪とはまた違った優しい匂い。
俺の胸の中でグスグス泣くましろ。
ましろの息遣いがダイレクトに伝わる。
ほんとうに距離が近い…
それに俺の右手がタクティカルジャケット越しだが
ましろの胸に当たっている。
違う、これは不可抗力なんだ。
ましろは学生の割に胸が大きい。
どうしても当たってしまうんだ…
ましろを宥めるなか、
頭の中で隊長とは何かを自問自答した。
面白かったと思ってもらえましたら、評価などいただけると嬉しいです。
また、完結済の作品『おっさん少女になる』もございますので、そちらもごらんいただけましたら幸いです。
こちらは金髪美少女TSものになります。




