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おっさん隊長になる〜ぼっちのおっさんに仲間ができました  作者: プラチナ


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第20話みんなの成長

 討伐依頼を受けて街外れの、雑木林に俺達は向かった。


 今回の討伐対象は、討伐レベル25のアイアンビートル1体。


 体長5メートルを超える巨体と、鋼鉄のような甲殻を持つ強敵だ。


 俺達が雑木林に到着すると、


ギィン、ギィン、ガギン


 と、大きな金属音がするのでその方向に向かった。


 アイアンビートルがいた!


「よーし!新武器の実力を見せるっすよ!」


 凪がバーサークライフルを構える。


「百発百中よ〜!」


 凛もマシンガンを構え、ましろは慎重に敵との距離を測っていた。


「みんな、無理はしないように。危なくなったらすぐに下がってね」


「了解!!!」


「よし!ゴーゴーゴー!」


 俺の号令と同時に、戦闘が始まった。


「いっくっすよおおお!」


 ダダダダッ!!


 凪のライフルから紫色の弾丸が放たれた。


 続いて、凛とましろも一斉に射撃を開始する。


 ダダダダダダダッ!!!


 三方向からの集中砲火。


 しかし、アイアンビートルは怯むことなく前進してきた。


 弾丸は甲殻に弾かれ、火花を散らすばかりだった。


「うそっ!?」


 凛が驚きの声を上げる。


「凪さん!右側の脚を狙ってください!そこなら装甲が薄いかもしれません!」


「了解っす!」


 ましろの助言を受け、凪は狙いを変えた。


 ダダダダダッ!!!


 弾丸が右前脚に集中する。


 何発目かの銃弾が命中したとき、甲殻に小さな亀裂が走った。


「よしっ! 効いてるっす!」


「このまま押し切るよー!」


 凛も射撃を続ける。


 だが、アイアンビートルも黙ってはいなかった。


「ギギギッ!!!」


 怪物が地面を蹴り、凪に向かって突進した。


「えっ、こっち!?」


 凪は慌てず横に飛び退いたものの、怪物の前脚が地面を叩きつける。


 ドゴォォン!!


 地面への衝撃で凪の身体がよろめいた。


「凪さん危ない!」


 ましろが援護射撃を行い、怪物の注意を引きつける。


 その隙に凛が側面へ回り込んだ。


「こっちを向けー!」


 ダダダダダッ!!


 銃弾が怪物の側面に集中する。


 しかし、アイアンビートルは巨体をひねり、弾丸を弾き飛ばした。


「きゃっ!」


 凛は間一髪で弾丸を回避したが、体勢を崩してしまう。


 すかさず、ましろと凪で銃撃を行い、凛をカバー。


 一進一退の攻防が続く。


 3人は互いに声を掛け合いながら攻撃を続け、少しずつ怪物の動きを制限していく。


 いい連携だ。


 以前の3人なら、ここまで落ち着いて戦うことはできなかっただろう。



 だが、そろそろ決着をつけたほうがいい。


「みんなよく頑張った! あとは俺に任せてくれ!」


「隊長、お願いしますっす!」


 3人が射撃を続け、怪物の注意を引きつける。


 その間に、俺は一気に距離を詰めた。


「ギギギギギギッ!!」


 アイアンビートルも俺に向かって突進してくる。


 俺は慌てず、セイバーを抜いた。


 そして、怪物が目前に迫った瞬間。


 身体をひねって攻撃をかわし、すれ違いざまにセイバーを振るう。


 ザンッ!!!


 硬い甲殻の隙間を縫って、胴体からあっさりと斬り伏せた。


「グギャアアアッ!!」


 アイアンビートルは胴体の関節から真っ二つとなり、上半身と下半身で両断された。


「ーー討伐完了だ」


 俺はセイバーを鞘に収めた。


「や、やったっすううう!」


 凪が歓声を上げる。


「はぁ…はぁ…本当に強かったねー」


 凛はその場に座り込み、大きく息を吐いた。


「みんな、怪我はないか?」


「私は大丈夫です!」


「僕も平気っす!」


「私もー」


「よかった!3人とも本当によく頑張ったよ」


 俺がそう言うと、3人は嬉しそうに顔を見合わせた。


「でも、最後は隊長が一瞬で倒しちゃいましたね」


 ましろが感心したように呟く。


「隊長強すぎるっすー!!」


「そこにシビれる!あこがれるゥー????」


 凪ははしゃいでいたが、凛は照れくさそうにしていた。

 照れるんだったら言わなくてもいいのに…


「いや、そんなことはないよ。みんなが敵の動きを抑えてくれたから、攻撃しやすかったんだ」


 俺は素直にそう答えた。


 実際、3人の援護がなければ、もっと時間がかかっていたかもしれない。



「よし、今日はここまでにしよう。みんな、お疲れ様!」


「お疲れ様でした!」


 こうして、俺たちは無事に討伐を終えた。


 新武器の性能も再度確認できたし、なにより3人の成長を実感できた。


 みんな強くなってる…最初の頃が嘘のようだ。

 頼もしい仲間達だ。

 


 俺も成長しないとな…


 みんなは若さもあってメキメキと成長をしている。

 

 しかし、38歳のおっさんの俺は成長できるのか?


 一抹の不安を覚えたが、前に進むしかない…


 自分の可能性を信じるしかないんだ。


 俺も成長…できる!できるんだ。


 若さが眩しい……

面白かったと思ってもらえましたら、評価などいただけると嬉しいです。


また、完結済の作品『おっさん少女になる』もございますので、そちらもごらんいただけましたら幸いです。

こちらは金髪美少女TSものになります。

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