第2話独身おっさんの本音
「誰か良い人いないの?」
「早く孫が見たい」
鳴らない電話が鳴る時の
最後らへんの会話はだいだいこうである。
余計なお世話だが、仕事以外ではあまり人と喋らないので親との電話でもありがたい。
そんなことを思う自分は少し情けない。
彼女か…どうやれば見つけられるんだろ?
俺は仕事で忙しい。
生きるので精一杯だ。
俺のメインの仕事は配送業だ。Amazon等の荷物を愛車に乗せて配送をしている。
午前中100件くらい配送をして、午後も100件。
毎日忙しい。
そんな中で彼女なんて見つけられるわけない。
そもそも、配送の仕事は基本1人だ。
出会いなんて無い。
そりゃあ、荷物の依頼人が女性なんてことは普通にあるが、そこから恋愛に発展するか?
ならばと、
こちらから依頼人にアプローチをする!!
そんなことをしたら警察案件だよ。
と言うか、38歳で独身だと思うこともあるんだ。
俺は今まで彼女がいたことは無い。
そんな男が彼女を見つけられるか?
そもそも、出会いがたくさんあった学生時代で彼女を作れなかった奴が…
社会人で彼女を作れるのか?
無理だよ…
親には悪いが俺はもう諦めてる。
無理なもんは無理だ…
お見合い等があった親の時代とは違う。
自由恋愛時代では俺みたいな男は話にならないんだよ…
そうやって、毎日仕事をしていく中で、俺は生きがいを失っていった。
そんな時、怪物退治の仕事を知った。
俺は死に場所を求めていたのかも知れない。
死にたくは無いが、生きていても仕方がない。
無味無臭の毎日で、俺の人生の未来は何となく分かる。
たぶん、誰にも看取られることもなく、孤独死が関の山だろう。
それならば、誰かを助けて華々しく散ろう。
それが、俺が怪物退治の仕事を始めた動機。
でも、いたずらに死にたい訳では無い。
親もまだ生きているし、親不孝にはなりたくない。
頑張って怪物退治をして、その中で避けることができない死が来たら俺は散ろうと考えている。
そんな俺が3人の若者を部下にして隊長になっている。
死にたいと思っている奴が隊長なんてな…
俺に隊長の資格は無い。
人手不足とはいえ、俺なんかが………
「海野隊長!!!!」
「うっ…うん、どうした?」
「どうした?じゃないっすよー、今日の作戦はーーーー??????」
黒髪ウルフカットロングの男が吠える。
「そっ…そうだね。ごめんごめん。」
「もーーーー!」
「あはは!」
凛とましろが笑っている。
そうだ…俺はこの若者達を守らなければならない。何を昔のことをウダウダと。
「今日はカエル型の怪物ケロケロの退治だ!」
俺はタブレットを取り出し、皆と一緒に見ながらブリーフィングを行なった。
すると、
「どれどれ…」
黒髪ウルフカットロングの男、凪が覗き込んできた。覗き込むのは良いが…距離が近い。
俺の隣にピッタリとくっついて顔が近い…
そして、やはり良い匂いがする。
香水か。と言うか、
こいつ肌が白い、他の2人の女の子より美白である。
ーーーこれが男の娘と言う奴か?
普通に可愛いと思う自分が虚しい。
女性経験が無いからそうなのか?
ついに男に走るのか……
ホモは駄目だ。
いや男の娘はホモじゃない。
何を言ってんだ俺は……
守護れ皆を!
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また、完結済の作品『おっさん少女になる』もございますので、そちらもごらんいただけましたら幸いです。
こちらは金髪美少女TSものになります。




