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おっさん隊長になる〜ぼっちのおっさんに仲間ができました  作者: プラチナ


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17/25

第17話仲間

「ではでは!海野さんの隊長復帰を祈念してかんぱーいっす!!!!!!!」

 

「かんぱーい!!!」


 グラスがぶつかり、賑やかな音が響いた。


 ここは、大衆焼肉屋『肉王』。

 その一角で俺達はバーサクスネーク討伐の打ち上げを行なっていた。


 打ち上げメンバーはもちろん、俺と凪、凛、ましろである。


 焼肉ロースターを囲み、俺とましろで座り、対面に凪と凛がいる。

 

 バーサークスネーク討伐後、みんなの傷が癒え、積もる話もあるのでみんなで集まろうということになった。


「ささっ!お肉を食べましょう!私焼きますよ〜」


「あぁっ、僕レバーは嫌いっすー」


「私もホルモン苦手です」

 

「ええっ!?ホルモンは美味しいっすよ!!」


「ははは、好き嫌いせず、じゃんじゃん食べようね」


 そんなやり取りをしながらみんなで肉を焼く。


 久しぶりにみんなと会話をしている。

 楽しいな。

 でも、みんなにはちゃんと言わなくちゃな…

 今までのことを。


「みんなごめんね。俺が急に隊長を辞めてしま…」


「ストーーーーップ!」

 凛が俺の話を遮った。続いてましろが捲し立てる。


「そういうのは、もういいです!」


「そうっすよ!ルフィもウソップにぐちぐち言わないっすよ!」


「ーーーーでも、」


「海野隊長!みんな無事だったから良いじゃないですか〜?」


「そうっすよ!酒井さんですら生きてましたからね!」


 酒井はバーサクスネークにぶっ飛ばされたが、奇跡的生きていた。現在入院中。


「私達も海野隊長に相談せず、討伐に行ったのも悪いです」


「それは、俺が…」


「でも、また海野隊長が戻って来たのが嬉しかったです!!」


「僕もっす!」


「私も!」

 


「ーーみんな…」


 ましろ、凪、凛の暖かい言葉に泣きそうになった。

 思えば38年間、こんなに他人と心通わせたことがあっただろうか?

 

 俺は人と関わるのが嫌いだ。

 人を避けて来た。でも寂しがり屋でもある。

 めんどくさい性格だ。


 人と上手くコミュニケーションを取れないからそうなってしまったのかもしれない。


 人は嫌いだ。

 でも、寂しい。


 いつも1人。

 孤独だと馬鹿にされていると感じている。

 友達なんていない。

 彼女もいたことはない。



 今までそんなんだった俺が、こんなにもみんなに想われている。

 

「ーーみんな…俺、頑張るよ。隊長として、みんなのために、精一杯頑張ります!」



「頼りにしてるっす!」


「隊長はいつも頼もしいわー」


「あんまり頑張り過ぎないでくださいね。」


「ーーははは!」


 思わず笑ってしまった。

 みんなも笑う。

 ロースターの上では、肉がじゅうじゅうと音を立てていた。

 その後も打ち上げはしばらく続いた。


 肉を食べて酒を飲んで、くだらない話をして。

 凪の好き嫌いが発覚したり、凛がましろに焼き加減を注意されたり。


 そんな何気ない時間が、心地よかった。

 隊長としてもっとしっかりしなくちゃいけない。

 みんなを守れるようにもっと強くならなくちゃいけない。


 でも、それ以上に、

 みんなのことが好きになった。



 これからもこうして一緒に笑っていたい。

 と、他人に対して初めて思えた……



面白かったと思ってもらえましたら、評価などいただけると嬉しいです。


また、完結済の作品『おっさん少女になる』もございますので、そちらもごらんいただけましたら幸いです。

こちらは金髪美少女TSものになります。

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