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おっさん隊長になる〜ぼっちのおっさんに仲間ができました  作者: プラチナ


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13/25

第13話俺を好きな女性は全員好き。

「はあ〜今日はペットボトルが多いな?Amazonのセールか?」


 愚痴をこぼしながら車を運転する。

 今は午前の配送のお仕事中だ。

 

 運ぶ荷物は500ml×24本の炭酸水が入った段ボールだ。

 他にも飲料関係の段ボールが多い。


ブォン、キキッ


 配達先に到着。今回は一軒家だから助かった。

 エレベーター無しアパートなら目も当てられない。


ピンポーン 


「すいませーん!お荷物持って来ました!」


ガチャ

 ドアを開け、主婦らしい女性が出て来た。


「ああ!ありがとうね」


「サインお願いします。」


「はいはい、ここね。あっ!ちょっと待ってね」




 ーーーーーーーお茶をもらった。

 ありがたい、昼飯の時飲もう。



 午前の配送終わり!

 今日の昼飯はコンビニ弁当。

 だいたい唐揚げ弁当を買っている。配達先から貰ったお茶と一緒に食べた。


 うまい。


 そして、午後の配送をテキパキとこなし17時30分には配達が完了した。


「今日は調子が良いな。」


 仕事が終わり自宅へ帰る途中、ふと公園に立ち寄る。


 夕焼けが綺麗なのか、自然と公園へ足が向かった。


 付近で自販機から缶コーヒーを買い、ベンチに腰掛け、


カシュッ


 缶コーヒーを開けて少し飲む。


「労働の後のコーヒーは格別だよなぁ」


 しばらく、夕日を眺めた。

 そして、あの日のことをまた思い出した。


 そう、俺が井ノ上さんに告白されたことだ。

 何度も思い返してしまう。


 俺が好きなんだって…この俺が。


 告白されて1週間、ずっと井ノ上さんが頭に浮かぶ。

 正直、井ノ上さん達をスラッシャーから助けたことで吊り橋効果が働いたんだと思う。

 

 それで一時的にさ…俺のことを好きだと勘違いしたんだ。


 そうに違いない。


 でもさ、俺は生まれてから38年間、

 女性から好きなんて言われたことはないんだ。


 何かあったんだとしても、告白された事実は変わらない。


「俺、告白されたよ。女子から…生まれて初めて

 俺のこと好きってさ…」


 井ノ上さんの顔が浮かぶ。

 黒髪ロングで、真っ直ぐな瞳をして、和風美人な感じ。

 ただ、怪物退治をしているせいか普通の人より強気な感じがする。

 陰キャの俺ではひよってしまいそうだけど、そんな人でも俺のことが好きって。


 歳も25歳だし、年齢的に良いんじゃないか?




 ーーーーーまた、女性の勘定をしている。


 でも、井ノ上さんは女性が嫌がっていないんだったら大丈夫だって…



 それに、井ノ上さんは俺のこと好きだって!!!



 井ノ上さんから、告白されたあの日。

 結局、答えを出せず井ノ上さんとは連絡のやり取りはしましょうで終わった。


 正直、井ノ上さんのことが好きだ。

 と言うか、俺なんかを好きでいてくれる女性は全員好きだ。


 悲しいが俺は恋愛経験は無いし、女性と話すこともあまり無かった。


 俺には経験が足りない。


 もしかしたら、凛も俺と本当に付き合いたかったかも知れない。

 

 その判断が俺にはできない。



「ふぅ〜」


 缶コーヒーを飲み終わり、夕焼けは真っ赤に染まる。



「俺も自分と向き合わなくちゃな…」



 ベンチから立ち上がり、車に向かう。

 





ここまで読んでいただき、ありがとうございます。

『おっさん隊長になる』は、おっさんが隊長として若い隊員たちと関わりながら、少しずつ変わっていく物語です。

面白いと思っていただけたら評価やブックマーク、感想などで応援していただけると嬉しいです。

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