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19.ク〇ゲーか!(世界の終わりまであと24日/14)

⚠注)このエピソードの最後に、

   どさくさ紛れの作者謹製大暴走ラフ挿絵の第5弾掲載中です。

   (完全期間限定/即撤回あり)


   なお挿絵は、画面右上の「表示調整」内にある「挿絵表示中」を

   クリックして、「挿絵を表示」とすることでOFFにできます。


   挿絵の非表示を望まれる方は、お手数ですが上記の対応を

   お願いいたします。



前回のあらすじ!

 なんだかんだで、チハヤくんとわたしの

 バトルは結果的に「説得モード」展開へ。

 その中で判明する歳矢=魔王皇帝トーヤの真意。

 

「この世界は終わらせなくてはならない」だって?


 さらに発動した聖剣七星剣の奥義がなぜか

 チハヤくん自身に炸裂して──!


 わーどうなる今回!

 七色の光が晴れて、やっと周りが見えるようになった。


「チハヤくん、チハヤくん!?」


 けれど、奥義発動モードの聖剣七星剣(セブンスセイヴァー)をもろに頭上に受けたチハヤくん──銀狼族の魔剣士チハヤ・ルースくんの姿はない。


「まさか、聖剣の奥義で消し飛ばされっちゃったとか……あれ?」


 彼のいたあたりに、小さく丸まった銀色の毛玉が転がっている。


「……もしかして?」


 横に落ちてる七星剣(レアアイテム)そっちのけで、三つ編みお下げの黒髪をなびかせて小さな毛玉に駆け寄るわたし。


 それは小さな魔狼──銀狼の子どもだった。


 ……ということは。 


「もしかして、チハヤくん──チハヤくんなの!?」


「く……くうん……」


 きゅっと閉じた目の先で、ツヤのある鼻先がひくっと動く。


「生きてる……よかった、生きてるよ!」


 あの魔剣士姿からは一変してしまったけれど。

 でも生きてる!


 体の力が抜けて、思わずちび銀狼の横にへたり込むように腰を下ろす。


「はああああ……」


 ──でも。


「この先、わたしどうしたらいいんだろ?」


 ちび銀狼化しちゃったチハヤくんだって、このままにはしておけないし。


「ねえ、ユキくん?」


 …………あれ?


「ちょっとユキくん? 聞こえてる? おーい」


 わたしは襟の黒猫バッジを通じて、ゲーム世界の外からわたしのスマホ越しにこの状況を見ているはずの弟(ユキ)くんへ呼びかける。


 でも黒猫バッジからはなんの返事もない。


「あれ? ユキくん? ユキくーん?」


 座り込んだまま、空に向かって顔を上げて手を振ってみる。

 

 別にその方向に何かがあるわけではないけれど。

 でもなんとなく「上」から見られているような気がするんだよね。


 もしかして他のゲームのキャラクターも、自分をプレイしてる人間に対して、そんなことを思ってたりして……?


 いやいや、余計なことを考えてるヒマはない。


「おーい、おーい……あららん?」


 振っている手が、だんだん重くなっていく。

 というか、固くなっていく。


 立ち上がろうとしても、もう足も動かない。


 おしりを地面につけた「ぺたんこ座り」──誰だ「おばあちゃん座り」っていったやつ!──のまま、空を見上げて手をのばした姿で固まってしまう。

 

「これって、まさか……?」


 先の「聖剣争奪戦」で起こったのと同じ現状?


「──バグ?」


 あのときは確か、バトル中に敵(チアキくん)の持つレア聖剣を奪い合うという、そもそもゲームの仕様にないことをやったせいで、そうなったとユキくんは言っていた。


 だったら今回は、何をやらかしちゃんだろうわたし?


「けど、けどここでまたバグるか──!」


 文字通り死ぬまでこの最終章イベントを作っていた「あいつ」の手前、

 こんなことは言いたくないけど。


 言いたくないけど──!


「クソゲーか!」


 ──と。

 

 いったん視界から消えていた半透明の「ウィンドウ画面」が、また勝手に出現した。


 何もしていないのに、その画面が目まぐるしく変わっていく。

 ステータス画面や設定画面、武器選択、イベントリ……次々と開いては閉じ、開いては閉じを繰り返す。


 武器やアイテムが選択され、別の場所へ移され、また戻される。


 まったく意味のない行動。

 わけがわからない。


 これもバグ?

 てか暴走?


 その速度がどんどん上がっていって、見てると目を回しそう。


「ちょ、ちょっとどうなってるの、これ……? ユキくんがやってるの?」


 けれど相変わらず沈黙し続けてている黒猫バッジ──と思ったら。


『……姉? ナキ姉? 聞こえる?』


「ユキくん? ユキくんなの!?」


『やっとつながったか──よし』


 その声で、画面の暴走が止まる。


「これやってたの、やっぱりユキくん?」


『そ。またバグってフリーズしたみたいだったから、ちょっとね』


「何やったの?」


『バグ対策のおまじない』


「おまじない?」


『この手のゲームってさ、ウィンドウ開いたり、アイテムを入れ替えたりするだけで、ゲーム内部処理の数値や設定いじれるんだよね。そいつを利用して、ナキ姉がハマった状況がリセットできるか試してみた』


 わからん。

 けど助かった。


「要はこれも、最終章イベントをあれこれ調べてるプレイヤーさんたちの研究成果ってわけ?」


 それは実際にこの最終章を走っているプレイヤーさんたちだけではなく。

 RTAとかえにーぜい? とか、なんかゲーム解析の鬼みたいな人たちも協力してくれているとか。


 通常のSNSから独自に開設したディスコードサーバー、プレイヤーの実況配信などを通じて、仲間同士で情報をやりとりしているらしい。


 まさにゲーマー総力戦。

 正直何をやってるのかはわからないけど、大変心強い。


『研究成果というか……ナキ姉、実は今けっこう注目されてるし?』


「へ? わたしが? 誰に? どこから?」


『ひとことじゃちょっと』


「何? なんか悪いこと? ネットで叩かれてるとか?」


『その心配はいらない。むしろ逆』


「逆」?


『だからいろいろ複雑でさ。それはまた後で話そう』


「……わかった。とりあえずそっちはユキくんにまかせる」


 わたしは意識を失ったままのちび銀狼──チハヤくんを膝上に乗せて、その頭をふわっとなでた。

 それから再び、ちょっと空を見上げるようにして、


「で、わたしのほうは? これから何をしたらいい?」


『そだね、まずはログアウトしよっか』


「うん──って、ログアウト?」


 ログアウト!?


























挿絵(By みてみん)

次回予告!(といかもはやただのあとがきww)

 どうにか状況が落ち着いたと思ったら

 ログアウトしろだって?


 けど1日1回しかログインできない最終章で、

 30日がかりのクエストをもう6日も無駄にしてるのに?

 こんなんで最終章イベントクリアできるんだろか?


 それはこれから考えます!

 お楽しみに~( ̄▽ ̄;)ww

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