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15.戦闘!(世界の終わりまであと24日/10)

前回(14.扉を開けて…)あらすじです!


ゲーム世界に入った「わたし」を、元の世界にある

わたしのスマホを通じて弟のユキくんが操作できることも

わかり、バトル=ユキくん、説得=わたしという

二人羽織り作戦で挑むことに。


さあどうなる今回!


……あれ? これ前回も書いたような?

コピペ──いや気のせい気のせい!


さあ気合入れて! 狼が……じゃないバトルだぞ! 

 聖域廃聖堂の大扉が開いてゆく。


 吹き込む風に、黒い三つ編みと背中の白マントがふわりとそよぐ。


 あふれる光が丸眼鏡に反射して視界が真っ白になる。


「やばいユキくん、前見えない──!」


『こっちは見えてる! 勝手に手上げるな! 動かすな!』


 わたしの横で浮いてる黒猫妖精が怒鳴る。


 それは現実世界(あっち)にあるわたしのスマホで、ゲーム世界(こっち)にいるわたしの体を操っている弟(ユキ)くんの声。


『扉を出るぞ、カウント3(スリー)! さん、にー、……』


 カウントダウンの間に、わたしの視界もだんだんはっきりしてくる。

 

 扉の先。


 見渡す限りの草原。


 廃聖堂からのびる、土色の細い道。


 その先で青くかすむ山々。


 他には何もない、誰もない。


 けれど──


『──いち!』


 その声と同時。

 扉を出て一歩め──わたしの体は、でも土の道を踏む前にもう空の中にあった。


 すでにその手には腰に下げていた石の大剣が握られている。


『抜刀解放弐式(レベルセカンド)・固有剣術(スキルソード)「光輝青(こうきしょう)」──!』


「愚か者、死ね──!」


 前回聞こえたあの声と、剣術の技を叫ぶ「わたし」の声が重なる。


 わずかに「わたし」のほうが早い!


 ぶおん!


 とでもいうような勢いで、手にしていた石の剣が振り下ろされる。


「うひゃーー!」


 聖堂の中では空振りだった大剣から、青く輝くブーメランのような光の刃が飛んでゆく。


 その先で、何か黒い影が後ろへジャンプするのが見える。


 足元では地面を焼くような光の円環が波のように広がり続けている。


 前回は「あれ」でやられたのか──


 宙を蹴って勝手に動く体の下で、その必殺の光円が消えてゆく。


 ぱりん! と何かが砕ける音。


「避けた──だって!?」


 まだ少年っぽさを残した若い声。


 着地した瞬間、思わずその声のするほうに頭を向ける。


 ──いた!


『勝手に動くな!』


 でもその姿をはっきり認める前に、また体がジャンプする。


『抜刀解放式・空(レベルエアリー)──固有剣術(スキルソード)「光護陣(こうごじん)」!』


 目の前に出現した青色に輝く円陣が、けれどいきなり飛んできた焔の球を受けて砕け散る。


 ぱりん!


 衝撃!


「くきゃん!」


 空中にあった体が巨人の足で蹴られたようにどん! と大きく飛ばされる。


「──壁!?」


 アーマーブーツに覆われた「わたし」の両足が、背後の聖堂の壁に激突する寸前で逆に壁を蹴っ飛ばす。

 

「すご、ほんとに空飛んでるみたい!」


 再び前に出た「わたし」が、飛びながら大剣を頭上にかかげる。


『抜刀解放弐式(レベルセカンド)・固有剣術(スキルソード)──!』


「──我が命に従いその身を炎で焼き尽くせ!」


 地上で銀髪の青年──少年? が、自身の前に浮かぶ赤く輝く円陣に向かって細身の剣を突き立てる。


「焔狼斬(レイヴン)!」


『光輝青──うわ!』


 今度は相手の方が一瞬早かった。


 石の剣から出た三日月状の青い光と、真っ赤な光球がすぐ目の前で激突。

 

 世界が真っ白になる光と衝撃、そして爆風。


 けれど「わたし」は、逆にその爆風に乗ってさらに上空へと駆け上がる。

 

 でも──


『くっそ!』


 戦闘中はバッジになってシャツの襟にくっついてる黒猫妖精(ユキくん)が舌打ち。


 また足で空を蹴っ飛ばす。


 三つ編みとマントが千切れるかと思うほどの勢いで横っ飛び。


 一瞬前までわたしの体があった場所を、焔を纏った獣の首が、その牙をむき出しにして掠め飛ぶ。


「わたし」はそれを無視して空中で体制を整えると、一転して降下に転じる。


「うわ、うわ、うわああああーーー!!!」


『抜刀解放式・空(レベルエアリー)──固有剣術(スキルソード)「光護陣(こうごじん)」!』


 再び目の前に現れた青い円陣を盾にして、地上に立つ「敵」へと急降下!


「なになに何やってんのユキくーーーーんんん!!!」


『黙って見てろって!』


 地上で顔を上げた敵、銀髪金瞳の魔剣士チアキ・ルース──ちーさん(個人的にはチアキくん)が、頭上に赤色の円陣をかかげる。


 やっとその顔が見れた(イラスト通りの美青年! いや美少年かな)と思ったのも一瞬。


「わたし」の前にある青い円陣と、彼がかかげた赤い円陣がぶつかって激しい音を立てる。


 同時に砕け散る円陣。


 赤と青に光る欠片が花吹雪のように宙を舞う。


 そんな中、地上に降りた「わたし」はすでに腰の大剣を手にしていて。

 次の瞬間には敵──チアキくんの初撃を受け流している。


 いつのまに! てか全然目が追いつかない!


 勝手に動く自分の体が、その剣が。

 敵──チアキくんの繰り出す剣をぎりぎりで弾き、かわし、

 さらには彼の隙をついて斬り込もうとする。


 けれど簡単にかわされ、カウンターの斬撃がくる。


 がちいん!


 直撃は回避できたものの、身構えた剣ごと吹き飛ばされる。


『やっぱ強いわこいつ!』


 それも当然。

 相手は魔剣士。剣が本職の戦闘職で、しかもボスクラス。


 対してこちらは治癒師。

 レベルは最終章参加ぎりぎりの155。


 本来なら──わたし自身が戦っていたら、あっというまに真っ二つにされてるところ。


「さすがユキくん! ──はい! はっ!」


『違う!』


 猫バッジが怒りマークのエフェクトつきで怒鳴る(芸コマ!)。


『くっそう! 手加減されてんだ!』


「え、どして!? ──きゃっ! いきます! どうだどうだ!」


 ユキくんの剣撃に合わせて勝手に出るバトル音声(ボイス)がちょっとうざい。


『相手に聞け! 話をするんだろ! 』


 わかってる、わかってるけど!


「この声──いきます! 三連撃、三連撃! なんとか、きゃ! ……なんとかならない?」


 これじゃ話し合いどころじゃないよ。


 どうする、どうする?

 どうしたらいい?


次回予告!


ついに始まったチハヤくんとの説得バトル!

……いや説得はこれからだけど(^^;


それは次回頑張ります!

気長に待っててトーヤ!

あと100話くらい……え?


お、お楽しみにーーーー!

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