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【9000PV感謝&4章完結】異世界★魔法少女― 転生初日に聖女扱いされましたが、変身が罰ゲームすぎます! ―  作者: もりやま みお
第4章 鉄の掟と、鋼の乙女【ドワーフの里編】
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魔族の襲来! 翔ける自由の翼!!

「着信……!? ミリィから!?」


 あたしは慌てて着信を通話へと切り替える。

 脳内に響いたのは、泣き叫ぶようなミリィの声だった。


『おねえちゃん! たすけてっ!!』


「ミリィ!? どうしたの、何があったの!」


『ま、魔物が……! すっごくいっぱい、下のほうから……!』


 通信の向こう側から、ドワーフたちの怒号と、建物が破壊される凄まじい轟音が聞こえてくる。


『ラビドルの人たちも戦ってるけど、敵が多すぎて……! ガラムおじちゃんが、ミリィを庇って、大怪我を……っ! おねえちゃん、早く、早くきてぇぇっ!』


「――ッ!!」

 通信がノイズと共に途絶える。


「ミリィ! ミリィ!!」


 坑道を飛び出したあたしたちの目に飛び込んできたのは、山の麓の平野部に見える、数千にも及ぶ魔族の大群だった。


「……ちょっと、冗談じゃないわよ」

 あたしは、拳をギュッと握りしめた。


 ミリィが泣いている。

 あたしたちの仲間が傷ついている。


(イフリシアが言っていたのは。こういうことだったのね……)


 魔族の侵攻。

 まさか、ここまでの規模で来るとは想定外すぎる。

 ミリィの焦った声からしても、一刻の猶予もなさそうだった。

 このままではミリィもドワーフの里も魔物に滅ぼされてしまう。


「行くわよ! あたしの妹に手を出した連中、片っ端からスクラップにしてやる!! 『変身(マジカルトランス)っ!!(フォーム)』」


 あたしが叫ぶと同時に、体をまばゆい白銀の光が包み込み、あっという間に先ほどの装甲に身を包む。

 やっぱり、ボディが気になるけど、そんな事を気にしている場合ではなかった。


(アル、飛べるのこれ?)


『もちろんさ』

 アルはあたしの肩の上で、得意げに尻尾を振る。


(……りょーかい!)


 ちょっと嫌な予感もするけど、今は時間が惜しい。


『スズネ。バーニア、起動するよ!』


(え? バーニア!?)


 あたしの背中に付いている機械の羽が、ガシャァンッ!と重低音を立てて横に広がっていく。

 直後、羽の下に付いているノズルから、ものすごい勢いでパステルカラーの魔力が噴射され、あたしは一瞬のうちに大空へと射出された。


「あばばばばばばば!」


 舌を噛みそうになるほどの強烈なGが、あたしを襲う。

 まるで打ち上げられたロケットのように、ものすごい勢いでぐんぐんと空へ上昇していった。

 あっという間に下の景色が、どんどん小さくなっていく。


(制御しないと! 死ぬ、死んじゃうううううう!!)


 あたしは半分パニックになりながら必死に止まるイメージを頭に思い浮かべる。

 バーニアの噴出が徐々に小さくなっていき、なんとかスピードを抑えて空中で静止することができた。


「ば、バカなの?! このまま宇宙までぶっ飛んでいくところだったじゃない!!」

 あたしは目に涙を溜めながら、大気圏まで突っ込んで燃え尽きる自分を想像して震えた。


 空中に魔力でふわりと浮きながら「もふん」と鳴くアルを横目に、あたしの動悸は未だに収まらないでいた。


(い、今は、そんな事言ってる場合じゃない!)


 気を取り直し下を見下ろすと、何百、いや何千はいるであろう魔族の軍勢が見える。

 ドワーフの里へは一次攻撃を行っただけのようで、本体は平野部で突撃の時を、今か今かと待ち侘びているかのようだった。


『里の方はとりあえずは、なんとかなりそうだね。一旦は撃退したみたいだ。ミリィも無事だよ』


 アルの言葉に胸を撫で下ろす。

 しかし、次の攻撃に持ち堪えられるとは到底思えなかった。


「数が多すぎるわね……」

 あたしは魔族の軍勢を見下ろしながら、小さく呟いた。


『スズネ。強制合体(ドッキング)だよ。ドッキングして敵を一網打尽にするんだ』

 アルが怪しげに口元を緩めながら言った。


(……嫌な予感がするんだけど)


『いくよスズネ! ドッキングモードだ!』


 あたしの不安を尻目にアルが叫ぶと、左手のブレスレットが激しく輝き出す。

 直後、ブレスレットから巨大な魔法陣が空中に展開され、あのボロボロになったはずのスワンボートが勢いよく飛び出してきた。


(うそでしょ!? あの人力ペダルのポンコツ白鳥!?)

 あたしの額につーっと冷たい汗が流れる。


『そう、そのまさかさ! システム・ドッキング!』


「ええええええええ!!」


 あたしの絶叫と同時に、巨大な鉄の白鳥がガシャン!ガゴン!と鼓膜を震わせる重低音を立てて空中で分解した。

 いや、分解というよりは、それぞれのパーツが精密な歯車のように組み合わさり、新たな兵装へと形を変えていく。


 白鳥の巨大な胴体パーツが、あたしの背中の羽の部分へと吸い寄せられるように集まる。

 そして、次々に背中のパーツと組み合わさり、形を成していく。

 重厚な金属音が響き、白鳥の羽が大きく扇状に展開して、無数の光を放つ複数の砲塔へと変形する。

 さらに、白鳥の頭部パーツがガシャガシャと形を変えながらあたしの頭部に装着され、メカニカルなヘッドギアとなった。


 ピピピッ……ウィキィィィン!

 あたしの目の前に、緑色に発光するホログラムディスプレイが展開される。


(おおお……! なんか、再放送で見たロボットアニメみたい! ちょっとカッコいいかも!)


 と、思った矢先のお約束。

 あたしは、勝手に体を操られ、空中でポーズを決め叫んでいた。


装甲魔法少女(アーマード)サクラ!フリーダムモード!システム、オールグリーンッ!」

いつもこの作品をお読みいただき、ありがとうございます。


次話の更新についてなのですが、確定申告が迫っており、執筆の時間が取れないため、確定申告後(3/16以降未定)とさせていただきます。

ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いいたします。


『面白かった』『続きが読みたい』と思っていただけましたら、下にある☆☆☆☆☆から、作品への応援お願いいたします!


面白かったら★5つ、つまらなかったら★1つ、正直な感想で結構です。


また、ブックマークもしていただけると嬉しいです。

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頑張ってください!! ミリィちゃん大丈夫かな
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