096(勇敢なる国々)
メンソ国王は立ち上がり、演説をする。
「皆、よく聞いてくれ。悪魔は実在する、天使も。天使はラークバロン公国を攻撃して数百人が犠牲となった。我が国の兵士、このミナミギソウが撃退してくれた。各国が一致団結しなければ、天使には勝てないぞ。そこでだ。我が国で開発し、量産していた、ラークスーツの設計図を各国全てに渡す。敵味方関係なしに」
「おお!」
「メンソ国王、良いのか? ケントカーム国にまで」
「よいのだ、ソウ」
「質問がある」
オールマンコが手を挙げる。
「オールマンコさん、質問を許可します。話して下さい」
「今のところ攻撃を受けたのは、ラークバロン公国だけとの報告だ。ラークスーツとやらを開発したところで、ラークバロン公国が潤うだけじゃないか?」
「オールマンコよ、無償提供だ。私、ラークバロン公国国王、メンソ・ラークバロンはそんな小さな男ではない」
オールマンコは妥当な事を言ってる。解離性同一性障害は治った? テオブロではないな。テオブロは浄化された?
メンソ国王は円卓の中心に3D画像を出す。ラークスーツの設計図だろう。
「無理にとは言わん。逃げたい国は逃げればいい。しかし、悪魔天使に対抗し、地球に平和をもたらしたいと、勇敢なる国だけ設計図をコピーしろ」
議長国、レイズを含め、30ヶ国が3D設計図をコピーする。ピカピカ光るから、フラッシュの点滅に注意して下さい。具体的にどうしろと? アハハ。
「もう1つコピーしてくれ。ソウが操る大魔法使い専用機、GTラークだ」
「メンソ国王、マジか?」
「念のためだ。しかし、ソウ程の魔力を持つ者はごく少数だろう」
メンソ国王はもう一度3D画像をアップする。各国はコピーしている。
「皆の者! 次、いつ、どこに悪魔や天使が攻撃してくるか判らん! 早急に生産ラインを建造してくれ!」
「よろしいですか? メンソさん」
「うむ」
「議長国より発令! 各国は早急にラークスーツの製造を開始して下さい。我々人間は勝ちます! 解散!」
「ソウ、帰るぞ」
「ああ」
俺とメンソ国王は次元の間に帰ってきた。円卓にフレーバ元王妃が居た。メンソ国王の心中は複雑だろうな。これが、国王の務めか。俺には到底出来ないな。




