097(悪魔神)
俺はメンソ国王と別れ、宴の間に行く。みんな浮かない顔をして、食事を摂ってる。仲間を殺されたんだ、しかも天使に。仕方ないな。
スコットも居た。元気はなさそうだが、とりあえず、生きてる。良かった。
「スコット、気を落とすなよ。ナイスなナビゲーションだったぞ」
「ありがと。でも幼馴染みのエドガーが亡くなった。一緒に魔法訓練所を卒業した仲なのに。あっさりと天使に殺された」
「そうか、悪かったな」
「謝るなよ、ソウ。2体も天使を倒せるなんて強すぎる」
「神様は寛大だ。エドガーって奴も幸せな世に転生させてくれるさ」
「だと良いけど。もう会えないんだな…………」
俺はソッと離れ、ハンバーガー3つとバロン酒を持って部屋に帰る。
ベッドに腰掛けて、ハンバーガーを食べながら、アーマーを外す。ラフな物に着替えて、バロン酒をらっぱ飲みする。うめえ……。
時計を見ると、19時か。寝よう。ベッドにダイブする。
――俺は気が付くと、雲の上に居た。但し黒い雨雲の上に。
黒い光が近付いてきて、人型になる。
「誰だ!? 悪魔か?」
「ワシじゃよ。青年、南木曽よ」
「神様…………?」
神様は頬が痩け、目の下にクマができてる。
「ワシはフォールダウンした。もう神ではない。悪魔神となったのだ」
「天使が人間に牙を剥いた。神様はどっちの味方だ?」
「勿論、人間の味方じゃ」
「そういう事ね。アツシが異世界転移してきた。どうなってる?」
「アツシとは前世で、お前の後輩だった男か? フォールダウンして初めて知った。約2500年前に地球に隕石を落としたのは、天使の仕業じゃ」
「それで、アツシは悪魔に転移させてもらったか。天使はまた地球を、人間を抹殺するのか? 俺はどうしたらいい?」
「戦え。魔界も天界も一枚岩ではない。人間に造詣のある悪魔もたくさんいる。羽の色だけで決め付けてはいかんぞ。しかし、出来るだけ多くの神をフォールダウンへ導く」
「運だけは良い神様だもんな」
「お前も運が良いぞ。スサノオノミコトが着いている。スサノオは切れ味抜群だろう」
「ああ。天使を2体倒したよ」
「あれは、レベル5万程の天使だろう。下っ端だ。お前はレベルがグングン上がっている。現時点で60万くらいだ」
「マジかよ、スゲー!」
「これも使えるだろう。アマノムラクモノツルギだ」




