091(再び悪魔)
俺はクラッチを一気に繋げ、スカイレインを発進させる。ロケットスタート成功! 2番手に15メートルは差を着けた。そのままグイグイ引き離していく。
「スコット、道順は?」
「真っ直ぐだ。そのまま西へ向かって。郊外の住宅街を抜けて長い直線を過ぎたら、右に曲がってくれ。あとは道なりに行けば、ウエスト村だよ」
「了解!」
俺は郊外のコーナーをカウンターを当てない、ドリフトで抜けていく。沿道には多くの観客が居る。跳ねる訳にはいかないな。アツシは大丈夫だろうか? あっ、レンも参加してるのかな?
俺のスカイレインは直線に差し掛かる。ギアチェンしながら、加速して、時速320キロメートル出す。
「ソウ!」
「なんだ!?」
「怖い……直線の先は直角コーナーだ。ブレーキングを確りな」
「任せろ!」
俺はルームミラーに目を遣ると、キッカーがスカイレインの真後ろに着け、スリップストリームに入ってきた。オーバーテイクされる!?
スカイレインとキッカーは並走する。そろそろ直線は終わる。俺はヒール&トゥでエンジンブレーキとフットブレーキをしながら、減速する。キッカーは前に出た。パァ〜! 俺はクラクションを鳴らす。直角コーナーを曲がるにはオーバースピードだ。
道は森の中に入る。キッカーは直角コーナーの木々に衝突し、大破していた。俺は減速する。
「クラッシュだ、助けよう」
「ダメだ、ソウ。スルーして折り返し地点を目指してくれ」
「そういうルールか?」
「ああ。手助け無用だ。救護班が助けてくれるさ」
「仕方ない」
俺はスカイレインを加速させる。
中世の町並みに差し掛かった。俺は、スコットから細かな指示を受け、コーナーを駆け抜けていく。
大きな噴水が見えた。道はロータリーになってる。
「あの噴水が折り返し地点だ。右回りしてくれ」
「分かった」
俺はハイスピードで折り返して、今度はラークバロン塔を目指す。
リンリン…………リンリン…………ガチャッ。
「こちら、スカイレイン、ソウ号の電話です。レース中ですので手短に」
スコットは電話で話してる。
「はい…………はい…………伝えます。それでは失礼致します」ガチャッ。
「誰からだ?」
「メンソ国王からだよ。また悪魔が現れたから。ソウは空挺で帰ってくれって」




