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088(謎の転移)

「ラークスーツの模擬戦で相討ちだったが、ソウは俺の機体のど真ん中に当てた。ソウは機体とどれくらいシンクロしていた?」

「手足のように」


「エッジ、話の途中で悪いが、ソウを借りてくぞ」

「メンソ国王! 分かりました、どうぞ」


 俺の後ろに、メンソ国王は立っていた。気配を感じなかった、怖い怖いだったかもぬ。


「メンソ国王、悪魔対策についてか?」

「いや、違う。異世界から転移してきたと申しておる、異人種の男がソウの名前を出した。ソウの名字はミナミギで合ってるか?」

「ああ。ミナミギだよ。俺を知ってる? 会わせてくれ」

「玉座の間だ。着いてこい」


 俺は、メンソ国王の後を着いていき、玉座の間に来た。レッドカーペットの上には、見覚えのある男が腕を縛られていた。


「…………アツシ? アツシじゃないか?」

「ソウ先輩? どうなってるんですか?」

「俺にも解らん。神様に会ったか? ってか、アツシも死んだの?」

「悪魔に会いました。ソウ先輩、ロープをほどいてください」

「悪魔だと!? この者を牢にブチ込んでおけ!」

「待ってくれ、メンソ国王。アツシは俺の後輩で良い奴だ。悪魔の力で転移させられたんだよ」

「しかし…………。1日だ、1日は牢屋に入ってもらう。検閲だ」

「アツシ、我慢出来るな?」

「分かりました〜。1日だけですよ」


 アツシは兵士に脇を抱えられ、連れていかれた。


「ソウよ、あの者を信じるのか?」

「アツシは俺の弟子みたいなんもんだ。魔力がどれくらいあるか判らないが、車の運転技術は俺のお墨付きだ」

「魔力がなかったら。ラークバロン公国の役に立たないと判断したら、マルボロバロン国へ追放だぞ?」

「レースだ。レースは魔法使いのオーディションなんだろ? アツシにチャンスを与えてくれ」

「お前も参加したがっていたな。手出し無用、真剣勝負をするなら許可しよう」

「レースはいつやる?」

「明日でもいいぞ。お前さえ良ければ」

「じゃあ明日お願い」

「あい、分かった。コースはラークバロン公国の棟からウエスト村まで往復となる予定だ」

「スカイレインは使える? ナビは?」

「細かい仕組みは、ジンボに聞いてくれ。レースはジンボが統括している。話は通しておく」

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