078(悪魔は来るのか?)
ジャックもラークスーツから降りてきた。
「ソウ。ハンデがあったのに勝てなかった。ゼニア姫に見られなくて良かったよ」
「メンソ国王には見られたよ」
「何!? 私のが熟練してるはずなのに、不甲斐ないところを見られてしまったか」
「ジャックのラークスーツにはコンデンサ入ってる?」
「ああ。魔力差を埋めるためにデカイヤツが入ってるよ。くぅ〜! 悔しい!」
ジャックは悔しそうに、ドックの奥へ行った。
「ロイ親方、俺はやる事ある?」
「休め。良いデータが録れた。予定では明日、ソウは量産機に乗ってもらい、1on3のハンデ戦をしてもらう」
「ハイジャンプ出来る? コンデンサは?」
「もちろんだ。コンデンサ付きで模擬ミサイルも誘導するぞ」
「魔法車のドライバーと二足のわらじか」
「それもいいな」
「イッチャン良い機体を用意してよ? じゃあな」
俺は塔の1階を突っ切って、南側へ行き、ワープエレベーターに乗る。フワッと、玉座の間に来た。メンソ国王が居る。先に帰ってきたか。
「ソウ、お前を呼び出したのは他でもない。神との交信についてだ」
「俺が眠ってる間しか神様と交信出来ないよ」
「ジンボから聞いておる。神に、悪魔はいつ人間界に侵攻してくるか聞けんか?」
「悪魔は地球を狙ってる。神様は天界と魔界が戦争するみたいな事を言ってたけど。聞くだけ聞いてみるよ」
「私の求心力が試される」
「もしかして、ラークバロン公国の魔法使いの事?」
「私は、あまり良い国王ではないのかもな」
「悪魔が侵攻してきても、俺が指先1つでやっつけてやるよ」
「ハッハッハ、心強いな。午後になったら、1つ仕事がある」
「何?」
「マルボロバロン国にラークスーツのプロトタイプを運搬する護衛をしてもらいたい。空挺で運ぶ」
「分かった、任せて」
「ゼニア姫とジャック・ストライフも同行する。それでは、下がってよいぞ」
俺は部屋に帰り、シャワーを浴びる。手が震えていた。…………怖かった? 違うな。楽しくて、アドレナリンがドバドバ出てる。
タオルで体を拭き、近衛兵の装備を調える。すると、コンコンコン。ドアをノックされた。
「開いてるよ〜!」
ガチャッとドアを開けたのは、ターニャだった。




