077(ラークスーツの模擬戦)
ガシャン! ガシャン! ガシャン! ――。俺はラークスーツのプロトタイプをドックから10メートルほど歩かせた。シンクロしてる。ちょっと脱力感。
白い機体は丘が邪魔で見えない。
「さあ、始めようか。ジャック」
「ああ、どこからでもかかってこい! ソウ!」
無線通信で会話が出来るのか。テレパシーじゃないな。
ズドン! 俺は120ミリキャノン砲を威嚇射撃する。魔法で機械とシンクロしてるから、ラークスーツを手足のように扱える。
丘の左側から白い機体が見えた。ズドン! ズドン! 俺とジャックは撃ち合うが、お互いに外れだ。
俺はラークスーツを走らせて距離を詰める。そして、バルカンを撃つ。ガンガンガンガン! ガシッ! コォーン! ジャックのラークスーツがカラフルになる。
「どうした、ジャック。右ががら空きだぞ」
「クソ〜! ミサイルをぶつけてやろうとしたのに! これなら、どうかな?」
ズキューン! ジャックのラークスーツが空を飛ぶ。
「ジャック! なんだそれ!? ズルいぞ!」
「ハイジャンプだ! もらったー!」
「なにそれ、どうやるの?」
ズドン! ズドン! ズドン! 100メートルほどの高さから、ジャックは容赦なく、120ミリキャノン砲を連発してくる。俺はバックステップで避けながら、狙いを定めて、ズドン! コォーン! 俺はジャックのラークスーツをヘッドショットする。
「ああ〜! メーンカメラが! モニターがピンク色だ!」
ヒュ〜ン…………ガシャン! ジャックのラークスーツはドックの前に着地した。
『2人とも、そこまでだ』
「ロイ親方か。もうちょい遊びたい」
『ダメだ! ドックに戻ってくれ』
「分かったよ。仕方ないな〜」
ノってきたのに。もっと闘いたい!
俺はラークスーツを歩かせて、ドックに入る。プシューとハッチが開く。プロトタイプだから、外部操作も出来るのかな?
ハシゴを降りて、ロイ親方の元へ行く。周りのクルーや見物客はざわざわしてる。
「ロイ親方! ハイジャンプってなんだ? プロトタイプじゃ出来ないのか?」
「ソウ、パイロット能力から算出したハンデだ。それでも、圧倒するとはな。プロトタイプ機はミサイルも誘導機能がない」
「先に教えてくれよ〜」
「悪い悪い」
「ソウ、やるではないか」
「メンソ国王、ありがと」
メンソ国王も見物していたか。




