073(ラークスーツの詳細)
ラークスーツの武器は右腕に120ミリのキャノン砲、左腕に25ミリのバルカン砲、右肩にクラスターボム、左肩にセミオートのミサイルの予定らしい。意外と原始的と思ったが、操縦者の魔力に応じて、ビーム砲やビームソード等も追加できるそうだ。
俺はロイ親方に気になる事を聞いてみる。
「ロイ親方、ラークスーツは何のために開発されてるんだ? メンソ国王は爆裂魔法対策だと言っていたが」
「前にも言ったな。数年前から魔法車の達人が現れると、下界で騒がれていたと」
「ああ。スカイレインの事だろ?」
「あれは天上人、アン様の占いによるものだ」
「500歳のバアサンだな?」
「天上人をバアサン呼ばわりか……まあ、よい。アン様の占いには続きがあり、そのうちに世界が更に荒れると予言されている」
「予言は当たってる。俺は現世に来た。…………世界が荒れるのか」
「ソウ、お前が要だ。敵は宇宙人か悪魔か。昨日の夜に下界の魔素計が一瞬、危険水域になった」
「ベヒモスは悪魔か宇宙人に召喚された? ケントカーム国じゃないのか?」
「それに関しては調査が必要だな。悪魔が相手なら、まだマシだ」
「何で? 悪魔なんて一番ヤバそうじゃん」
「ソウは霊魂を滅殺できる魔法が扱えるそうだな」
「ああ。超爆裂魔法に月の精霊のスパイスを加えたものだ」
「寿命が何千万年、何億年とある悪魔が霊魂を滅殺されるのは、惜しいに決まっておる」
「ロイ親方は悪魔に詳しいな」
「異国から来た者には分からんか。ラークバロン公国は悪魔対策の最先端を行ってるのだ」
「そうなんだ、マジで知らなかったよ」
「それではまた明日来てくれ。明日は実戦形式のテストをしてもらいたい」
「分かった。なあ、ロイ親方」
「なんだ?」
「近道ない? ワープエレベーターから塔の北側って遠くて」
「金属の鎧……ラークスーツのドックと魔法車のドックは繋がっている。徒歩で真っ直ぐに行け」
「ありがとな」
俺は歩いて塔の1階を縦断する。機械や医療の研究室みたいな所が複数あった。
シガー前国王は痛風が治ったかな? そもそも痛風って魔法で回復できないのかな? また、メンソ国王に意見してみるか。
俺は塔の南側、魔法車のドックに着く。レンがスカイレインのリアウイングにゲルコート仕上げをしていた。




