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071(パワードスーツ)

「オールマンコが惑星大統領になった」

「それは知っている」

「マルボロバロン国に封印の壺ってあるでしょ」

「なぜ、それを知っている!? 近衛兵の身分で」

「神様から教えてもらった。オールマンコ、テオブロを倒す軍事機密」

「なんと! 今、クラウディア女王から封印の壺を渡す条件でマルボロバロン国とケントカーム国が自由貿易協定の条約を結んだそうだ」

「まずいな、テオブロは封印の壺を破壊するだろう。いよいよ、ムーンレイを使わなきゃいけなくなる」

「ソウの能力なら大丈夫だ。成獣のベヒモスを倒せるのは、上級魔法使いでも難しい事だぞ」

「封印の壺は保険として取っておきたかったが、仕方ない。マルボロバロン国にも自由貿易は必要だな」

「オールマンコがマルボロバロン国に入ったようだ。戦争でラークバロン公国の盾となってくれた、マルボロ族は怒り心頭だろう」

「オールマンコの精神にテオブロも混在してる。異人種迫害を始めるかもしれないよ」

「オールマンコの精神に懸けるしかあるまい。軌道修正したようだが」

「それがダメだったら、消すか」

「ソウ、私からも聞きたい事がある」

「何?」

「昨日のベヒモスの件だが、ベヒモスは亜種ではなかったか?」

「口からマグマを吐いてたよ」

「やはり、強化型か。ケントカーム国ではモンスターの強化実験をしている」

「じゃあ、昨日のベヒモスはケントカーム国が送り込んだ?」

「ケントカーム国の魔法使いが城下町に潜んでいるかもしれん」

「俺が調査しようか?」

「いや、騎士団に任せよ。ソウには他にやってもらいたい事がある」

「何?」

「金属で全身を覆った鎧の開発を頼む」

「パワードスーツか。いいよ」

「それでは塔のふもと、北側へ行け。魔法車の技術を応用して開発を進めている」

「魔法のバリアとかあるのに、パワードスーツの需要ってあるの?」

「爆裂魔法等の対策だ。ソウとは違い、一般兵はバリアが持たん」

「納得。行ってくるよ」


 俺は玉座のワープエレベーターから下界に降りる。南側だ。歩いて北側へ行く。塔って無駄にデカイから遠回りしなきゃいけない。


 ガシャン! ガシャン! 金属を加工する音。切削油の匂いもした。魔法車のドックより広いな。


 ロイ親方が指示を出している。魔法車とパワードスーツを兼任してるのかな?

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