069(惑星大統領選の結果)
俺達は宮殿北側の地下1階、次元の間に来た。門番が2人居た。
「ゼニア姫、おはようございます。ラークバロン公国に栄光を」
「行ってくるわ」
門番は扉を開け、俺達は中に入る。ジャックは壁に剣を立て掛けた。
「ゼニア姫、準備万端です」
「ソウ、魔方陣に入って」
俺は魔方陣に入ると、視界が緑色の光に包まれて、12畳ほどの部屋にワープする。
「腹が減った。また食べ物ある?」
「もちろんよ。選挙を妨げないでね。オールマンコが居ても戦闘しちゃダメよ」
「りょ〜か〜い」
ジャックはゼニア姫をエスコートして、俺はその後を着いていく。
議長国を始め、各国15名が着席していた。半分ほどか。
「議長国より発令! 30分後に惑星大統領本選を開始します! 間に合わない国は無効票となります!」
俺は円卓に陳列されてる、タコスを食べる。ピリ辛で美味い! 4個をバクバク食べた。
「ソウ殿、精霊魔法をマスターしたようだね」
俺は振り返ると、エルフ族の族長さんが居た。
「ありがとね。族長さん」
「トリーも驚いていたよ。普通なら5年は掛かるだろうに、ものの数分で」
「根拠のない自信って必要だね」
「神様と交信が出来るのであろう? どんな魔法より強力だ」
「前世で辛酸舐めまくったからだよ」
「ホッホッホ。それでは、また」
30ヶ国の代表者が席に着き、いよいよ、本選が始まる。ケントカーム国の席にはオールマンコじゃない、別のオッサンが座っていた。代理人かな? オールマンコは解離性同一性障害だから、仕方ないか。前回みたいに醜態晒すのも嫌だろう。
「議長国より発令! 各国代表者は自国以外の国に投票して下さい」
エルフ族とマルボロバロン国で、ラークバロン公国は2票ゲットだな。
俺はゼニア姫のペン先を見ると、エルフ族と書いて投票した。
――選挙の開票が始まる。結果は、ケントカーム国の7票でオールマンコが惑星大統領に選出された。ラークバロン公国は6票で次点。
「議長国より発令! 初代惑星大統領オールマンコさんの代理人。副大統領をゼニアさんにするか、決めて下さい」
「はっ! 我々とラークバロン公国とは戦争をしてました。副大統領はガル国のレト氏にお願いしたい」
「あい、わかった」




