表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
67/181

067(世間体)

 俺はベッドに腰掛け、ロゼバロン酒をらっぱ飲みする。明日は宝くじの結果発表だな。くじ券を確認する。300億イースはいただきだ! そういや、昼寝した時に神様は現れなかったな。何をしてたんだろ? まあ、いっか。


 俺はロゼバロン酒を飲み干して、ベッドにダイブする。


――俺はまた前世の自宅に居た。またまた悪夢か。ロゼを飲むと悪夢を見る? 違うか。居間のソファーで横になってた。暑い、夏か。Tシャツに短パンを穿いてた。


「曽! こんなところに居たのね。先生が来たわよ」


 霊感商法に引っ掛かってた、バカな母親だ。


「いい加減、霊感商法から卒業したら?」

「何を言ってるの! 一流の霊媒師なんだからね。それに今日は高校の先生よ」

「居ないって言っといて」

「今日は最後の進路相談よ」

「魔法車のドライバーだからいい」

「何寝ぼけてるの」


「南木君、こんにちは」

「曽! いつまで横になってるの! 先生の前で恥ずかしい」

「お前は世間体以外に気にする事はないのか?」

「なんですって!? もう一度言ってみなさい!」

「まあまあ、お母さん」


 俺の担任の聖子(せいこ)先生は典型的なダメな教師だ。成績や家柄の良い生徒をえこひいきして、その他は適当に扱われる。俺はタイヤメーカーに面接が決まっていたが、たまたま知り合いが働いていたので、コネで入ると言った。すると俺だけ、学校の面接試験に参加させてもらえず、本番であっさり落とされた。俺は正直、聖子先生を恨んでる。


「帰れ。話す事は何もない」

「一社落とされただけで腐らないの」

「どの面下げてほざいてる!? 全部てめえのせいで落ちたんじゃねえか! クズが!」

「南木君? まるで別人ね。それでいいのよ。思ってる事を口に出さなきゃ」

「先生、バカな曽でも入れる会社ってないかしら?」

「ハイブリッドカーの部品工場なんてどうでしょう」

「俺は魔法車のドライバーやってるから」

「TVゲームの中ではね」

「ナードだな。俺はもうこの世界の人間じゃないんだよ。バロン歴532年の人間なんだよ」

「南木君、TVゲームのやり過ぎよ。そっち系の仕事の求人もあるけど、南木君の成績じゃ無理ね」


――パッと視界が雲の上に替わる。


「青年、南木曽よ。またまた悪夢を見ておるようじゃな」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ