表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
59/181

059(臨床実験)


「先程、シモベや女中がフレーバ王妃を探しておったが何かあったのかの?」

「フレーバ王妃ならケントカーム国に亡命したよ」

「なんと! 冗談であろう?」

「それがマジなんだよ。じゃあな」

「待たれい」

「何?」

「月の精霊が憑いてるぞ」

「見えるのか。さっき、味方に付けたよ。これで、オールマンコに勝てる」

「月の精霊は夜に活発化すると聞いたことがある。決戦は夜じゃな」

「俺は夜に弱いんだよな〜。早寝遅起きのロングスリーパーだから」

「上級魔法使いの悪い癖だ。たまには夜の城下町を散策するのも良いものじゃぞ」

「そうか、今日は夜更かしするかな」

「その方が月の精霊も喜ぶだろう。日の精霊と仲良くすると月の精霊は嫉妬するから、気を付けるのじゃ」

「ああ、エルフ族から一通り聞いたよ」

「ところで、お主はどこへ行くのじゃ?」

「ティファ先生に会いに」

「話は聞いたぞ、ワシの自宅を破壊したために、薬草を花屋で買ったようじゃな」

「うっ……。悪かったよ」

「前にも言ったが、宮殿内で特殊魔法の実験をする大義名分が出来た。追い出されるまで、やりたい放題やらせてもらう」

「ジイサン、無茶するなよ。じゃあな」

「ああ、お主のために太陽を隠す魔法を開発してやる。楽しみに待っておれ」


 魔導師セシルは宮殿内枠へ歩いて行った、千鳥足で。朝っぱらから酔ってるのか。


 俺は左に曲がり、右に曲がり、50メートルほど歩き、ティファ先生の研究所のドアをノックする。


「開いてるわ〜」


 俺はドアを開けて入る。ティファ先生は椅子に座ってコーヒーを飲んでいた。良い香りだ。


「よっ」

「あら、ソウ。どうしたの? また道に迷った?」

「いや、新しい魔法が使えるようになってさ。ちょっと寄ってみた」

「新しい魔法って何? 凄いの?」

「超爆裂魔法に月の精霊の力を混ぜた、ムーンレイだよ」

「恐ろしいわね。ほぼ封印魔法よ」

「使うとまずいかな?」

「超爆裂魔法は太陽フレアーの小型版だから。……月の精霊と言ったわね、太陽フレアーを使うと嫌われるわよ」

「厄介だな」

「そうそう、ソウの血で血清を作ってみたの。まずは魔導師セシルで臨床実験してみたけど。魔力、体力、頭脳が高くなった。しかし、本来のバランスは崩れたわ」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ