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058(精霊超爆裂魔法)


 俺とトリーはシモベの者に案内され、宮殿の南側に来た。部屋の前には、魔法鍛練所と書かれている。


「中へお入り下さい。私は外で待っております」

「分かった」


 俺とトリーは魔法鍛練所に入る。100平米程で壁、床、天井は緑色のバリアが張られてる。


「では、ソウ様、始めましょうか」

「トリーはエルフ族の族長さん?」

「いえ、ただの精霊魔法使いですよ」

「そっか」

「安心して下さい。オールマンコの霊魂を滅殺する魔法は扱えますから」

「早速、教えてくれ」

「分かりました。まずは精霊魔法を覚えて下さい」


 俺は精霊の扱い方を学ぶ。精霊には月、火、水、木、金、土、日の7つがあり、霊魂を滅殺する魔法は月の精霊を使う。ムーンレイという魔法だ。月の精霊の力を借り、超爆裂魔法を繰り出す。


 俺は爆裂魔法なら手を動かすだけで使える。問題は精霊魔法のコツ。これが厄介そうだ。


「ソウ様、私はバリアを張りますので超爆裂魔法を出してみて下さい」

「分かった、デカイやつだな?」

「はい」


 俺は両手を構え、ズドーン! 壁のバリアにヒビが入る。通常の爆裂魔法の100倍くらいの威力だ。アチチ、熱風を浴びた。


「ソウ様は呪文なしで超爆裂魔法を使えるとは……凄いですね」

「次は何をしたらいい?」

「今の超爆裂魔法に月の精霊の力を混ぜればムーンレイの完成です。まずは通常の爆裂魔法に混ぜてみて下さい。爆裂が石灰色になれば訓練終了です」


「月の精霊よ、力を貸せ」


 ズドン! バチバチバチ。――出来た!


「…………凄い才能です。こうも簡単に精霊を味方に付けるとは」

「神様に愛されればオーケー」

「意味が解りません。最低でも数ヶ月はかかると思ってましたが、たったの数分で」

「神様の味方になればオーケー」


 俺は精霊魔法の応用も学ぶ。1時間くらいで大体分かった。




「空挺に数ヶ月分の支度をしてきましたが、1日で終わりですね」

「トリー、ありがと。良い勉強になったよ」


 俺達は魔法鍛練所を出る。ティファ先生に新しい魔法を自慢しよう。宮殿の南側だから、研究所はここから近いな。


「それでは、私はエルフの大陸に帰ります」

「ああ、気を付けて。シモベのじいさん、案内してやって」

「了解しました」




 俺はティファ先生の研究所へ向かう途中、違うジイサンとすれ違った。


「魔導師セシル。ジイサンも研究か?」

「おお、ソウではないか」

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