表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
55/181

055(亡命)


 塔の北側は農村地帯だ。俺はスカイレインをゆっくり走らせて、フレーバ王妃の捜索をする。


「神様が言ってた大変なことってこれか」

「神様? 寝ぼけてるの?」

「マロンに言っても無意味だな」

「何よ、味方同士で隠し事はなしよ」

「はあ……簡単に言うと俺は眠ってる間に神様と交信が出来るんだ」

「馬鹿馬鹿しい」

「なっ。無意味だろ?」

「本当に神様が居れば、ラークバロン公国は戦争に勝てるわ」

「そだねー」

「他人事に聞こえるけど」

「ラークバロンの人達は良いが、ソルジャーは別だ」

「お互いに第一印象が悪かったみたいね」


 お互い? 何をほざいてるんだ、コイツ。やっぱり、ソルジャーは嫌いだ。


「……停まって!」

「なんだ? 手がかりか?」


 俺はスカイレインを路肩に停める。辺り一面、牧場が広がってる。

 マロンはスカイレインを降りて、後方へ行った。俺も追いかける。


「坊や、これ見て。札束よ」

「ピン札だな、ATMからおろされた?」

「100万イース札の束……まさか、フレーバ王妃の……」

「ってことは俺のカネ。それにしても、見付けて下さいと言わんばかりに落ちてるな」

「ミスリードって言いたいの? 村人が拾うかもしれないわ」

「こんな高額な札束なら遣ったら、足が着くだろ。北に行ったと思わせる、ミスリードだよ」


『ソウ、私を探さないで』


 テレパシーが来た。


『フレーバ王妃か? なぜ逃げる?』

『私とメンソ国王の婚姻関係は冷えきっていたわ。あなたのおカネを貰っていくけど、悪く思わないでね』

『俺の位置が判る? どこから見てる? たったの10億イースで王妃の座を捨てるのか?』

『私はケントカーム国に亡命する』

『敵国だぞ、分かってるのか?』

『覚悟は出来てるわ。……魔法車から離れて。破壊する』


「マロン! 車から離れろ!」


 グシャン! スカイレインの上空に直径5メートルくらいの岩が落下して、グシャグシャに潰れてしまった。


「何事!? 敵の攻撃?」

「フレーバ王妃だよ。俺にテレパシーを送ってきた」

「この状況……やっぱり、逃げたのね」

「ケントカーム国に亡命するつもりだ」

「重要な情報ね。とりあえず、塔に戻るわよ」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ