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042(エルフ族の族長)


 俺は爆裂魔法を使いたくてウズウズしてる。ってことは向こうも? テオブロのがウズウズしてるな、アハハ。


 ゼニア姫は席に着いた。


「2人は後ろに立ってて。自由に飲み食いしていいから。ソウ、会議を妨げないでね」

「分かってるよ〜」


 各国の代表者、約30人が円卓に座り、会議が始まった。


 俺は円卓を見ると、魚料理、肉料理、野菜、パンにパイ! たまにはハンバーガー以外の物を食べてみるか。

 手の届く範囲にブリトーがあったから食べる。溢れるチーズとカリカリのベーコン……うめえ。でもラークバロンの味付けのが好みだな。


 空腹も満たされたから、話に耳を傾ける。


「ラークバロン公国は横暴をしている!」


 オールマンコ……テオブロによるネガティブキャンペーンか。


「そうだ! そうだ! 属国など過去の遺物だ!」


 ラークバロン公国は意外と敵対視されてるな。30ヶ国の3割はオールマンコに賛同してる。


「待ちなさい! ラークバロン公国は悪くない。マルボロバロン国を属国にしてるのは国として一人前に育てているからだ」


 エルフか? ケントカーム族より耳が尖っている。神様が言うにはエルフ族の族長が封印魔法に代わる技が使えるみたいだが、隙があったら聞いてみよう。




――「議長国より発令! 今から5分間の休憩!」


「ふぅ、疲れたわ」

「ゼニア姫、ジャック、ちょっといい?」

「トイレか?」

「早くしなさいよ」

「違うよ。エルフ族の族長とお喋りしてくる」

「何よそれ……失礼のないようにね」


 俺は3つ隣のエルフ族の席に行く。護衛は居ない、チャンス!


「ちょっといいか、エルフ族の族長さん」

「なんだい?」

「単刀直入に言うと、霊魂を滅殺する魔法を教えてほしい」

「君はラーク族の者だね。ここかどこだか分かってのかい?」

「永世中立国。しかし、それどころじゃない」

「その魔法を習得するのに5年はかかるぞ」

「俺なら楽勝だ」

「随分自信があるのだな。何に使う? いや、誰に使う?」

「魔王、テオブロに」

「テオブロ……? 死んだと聞いたが」

「転生してるんだよ」

「ほう、あながち眉唾でもなさそうだな。テオブロは新たに産まれたと言うのかい?」

「いや、ケントカーム族のオールマンコの精神を奪っている」

「それは厄介だな。君、名前は?」

「南木曽だ、ソウって呼んで」

「ソウとやら、ケントカーム国はエルフ族にとっても危険だ。今は教えられんが、近い内にラークバロン公国へ特使を送ろう」

「助かるよ」

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