041(敵国元帥と再会)
魔導師セシルは俺の部屋から退室した。モヤモヤ感が更に増したな。
――――待てよ? そうだ! なぜ、初めからこれに気付かなかった! 特殊魔法という名に惑わされていた! …………自分でリプレイ魔法を使えばいいだけだ!
俺は支度してゼニア姫の部屋の前に行く。ジャックが先に居た。顔にアザができてる。堪えろ、笑いを堪えろ。
「ププッ」
「笑うなよ、ソウ。ショットをぶつけるぞ」
「悪い悪い、プププ」
「だから! 笑うな!」
「ソルジャーくらい、のしてやればいいのに」
「私は剣がなければ満足に戦えない。宮殿内で抜刀する訳にもいかんだろう」
「剣は杖の代わりか」
「まあ、そんなところだ」
ドアが開き、ゼニア姫が出てきた。
「2人とも、おはよう」
「おはようございます」
「おっはー」
「今日は国際会議があるから、次元の間に行くわよ」
「次元の間?」
「ソウは知らなくても仕方ないな。次元の間とは永世中立国のレイズ国へワープ出来る特別な部屋だよ」
これでは、リプレイ魔法どころじゃないな。マスターしないといけないし。メンソ国王も使えるって言ってたから、後で聞いてみるか。
「会議はどれくらいで終わるの?」
「早ければ午前中で終わるわよ。行きましょ」
俺はジャックとゼニア姫に連れられて宮殿の北側から地下1階へ行く。古びた扉の前に見張り番の兵士が2人立っていた。
「姫様、国際会議ですね。どうぞお入り下さい」
「ご苦労様」
兵士が扉を開け、俺達は中に入る。
広さは100平米くらい、部屋は真ん中にワープエレベーターと似たような魔方陣がある。
ジャックは壁に剣を立て掛けた。武器は置いて行くのか。
3人で魔方陣にの中に立つ。視界が緑色に包まれて、パッと12畳ほどの部屋に移動する。
「ここがレイズ国?」
「そうよ、2人は私の護衛を頼むわ」
「はっ! ……ソウ、くれぐれも魔法は使うなよ」
「永世中立国の中だから?」
「例え、オールマンコが居たとしてもね」
「腹減った」
「円卓にはご馳走がある。それで腹を満たせ」
ジャックはドアを開けて、ゼニア姫をエスコートする。俺は後を着いていく。
魔方陣の外はすぐに円卓に直結していた。前世の国連会議室みたいな感じだ。
違いは食べ物、飲み物が陳列されていた。
円卓の対面にオールマンコ……いや、テオブロが座っていた。あの野郎!




