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035(神経毒)


「オールマンコには封印魔法を使うしかない」

「ソウ、何を言ってる!? 封印魔法は使用禁止の条約を各国が結んでいるんだ。例え、敵国の元帥相手と言えども」

「神様と交信した時に封印魔法を使えって。そうしないと、テオブロは転生を繰り返す。どうやら、コツを掴んだようだ」

「厄介だな」

「テオブロは死んだのではないのか?」

「ああ、ジンボ王子。説明すると、テオブロの肉体は滅んだが、霊魂は滅んでない。封印魔法で霊魂ごと滅殺しないと、転生をして生き返る。今はケントカーム族のオールマンコの肉体を奪い、精神はテオブロだよ」

「本当に厄介だ。オールマンコの精神がテオブロならラークバロン公国の機密情報がただ漏れしてもおかしくない」

「それで、ジンボ王子は拉致されたか」

「テオブロはセカンドライフ感覚で惑星大統領になるつもりだったのだろう。しかし、ゼニアが立候補して負けた」

「恨む動機は満々だな。魔法車で跳ねて殺っちゃったし」

「ジャック、ソウ、2人には褒美を与えなくてはな」

「ありがとうございます。それより宮殿の警備を刷新しましょう」

「騎士団員に常駐してもらうか?」

「私の権限で最前線に出向してる戦士を数名、帰還させよう」


 俺達は塔のふもとの駐車場まで帰ってきた。


 カチカチカチ――。ギーギーギー――。スカイレインの車体のあちこちから異音がする。やっぱり分解して総点検だな。ドライブシャフト、ブッシュ、クラッチの摩擦材は換えないとダメだ。


 俺はスカイレインを適当に停める。


「ジンボ王子、宮殿の玉座へ行きましょう。国王と王妃に帰還のご挨拶を」

「分かった、2人とも着いてきてくれ」


 俺達はワープエレベーターに乗ると、パッと玉座の間に移動する。


 メンソ国王、1人が居た。


「父上!」

「おお! ジンボ! 無事であったか」

「すみません、父上」

「いいのだ、無事なら」

「ジャックとソウに助け出されました。2人に褒美を」

「あい分かった」


「うっ……めまいが……」


 俺は脚の力が抜けて膝から崩れてしまった。


「おい! ソウ! 大丈夫か!?」

「魔力を消費しすぎたかな、アハハ」

「いかんな。ジャック・ストライフ、救護所に運んであげなさい」

「はっ!」


 意識が……消える…………。

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