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026(やっぱり神様)


 俺の父は子供に手をあげる、ヘボい男だった。皿を割るなど、ちょっとしたミスをしただけで『柿の木に縛り付けるぞー!』と怒鳴っては頭を殴られた。ただの安い皿なのに。母は霊感商法にハマり、大金を遣っていたが、母方の祖父母が金持ちだった為、父は手を出せなかった。

 いつか親1(母)、親2(父)を刺し殺してやろうと思っていた。しかし、俺には殺す勇気がなかった。テレビのニュースで子供が親を殺したというのを見ると感動した。逆に親が子供を殺したというニュースを見ると『子供は親の所有物でもオモチャでもない!』と憤慨した。…………完全に病んでる。理解者が居ない。死にたい。真っ暗だ。

 それを救ってくれたのが、神様、ラークバロンの皆。まだ1日しか過ぎてないけど、新たな生活は楽しい。

 神様は“ごちゃごちゃ言わんとワンパック”の一部しか送られてないけど。


『悪夢を見ておるようだな、南木曽よ』

『神様…………やっぱり夢か』


 俺はまた雲の上に居た。


『ごちゃごちゃ言わんとワンパックというのは後、どんな能力があったかな?』

『くじ運1億倍、他人を操る能力』

『試しにラークバロン公国の城下町で魔法宝くじをやってみるといい。他人を操る能力は魔法で何とかならんか? 他の能力は急激なヒーリングでいけるだろう』

『宝くじは試してみるよ。操る魔法もありそうだな。神様、それより、魔王、テオブロだ。なぜ転生させた?』

『ダミー死人だ、ワシにも見抜けんかった。済まぬ』

『次はどこに行った?』

『ケントカーム国のオールマンコという奴に取り憑いてる』

『精神はテオブロ?』

『そうだ』

『どうしたら、テオブロの転生を止められる?』

『またダミー死人を使われたらアウトだ』

『なんで?』

『他の神の元で転生を受諾するかもしれん』

『えっ、神様って何人居るの?』

『32京柱くらいかな』

『天文学的数字だな』

『ミトコンドリアから人間まで生き物全ての中から再スタートさせる訳だからな。南木曽のような辛酸舐めた者には特別待遇だ』

『で、テオブロの止め方は?』

『封印魔法を使うしかあるまい。霊魂そのものを破壊できる』

『分かった、チャンスを狙ってやってみるよ』

『もう朝だ、行け!』


 俺は目が覚めると自分の部屋に居た。ダルい身体でベッドから起き上がり、窓から外を見る。宮殿は雲の上だ。

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