025(前世の母親)
俺とジャックは宴の間へ行き、酒盛りを始める。
スコット達、一般騎士団員は暗い顔をしている。仲間を失ったんだ、仕方ない。
『ソウ、私は貴族の出だ。子供の頃から剣と魔法の英才教育を積んだ』
『へえ〜、ジャックは貴族なのか』
『貴族は血を恐れず…………なのにソウの魔法能力に感服したよ』
『そうか。……それより、スコット達を元気付けようよ』
『私は嫌われている。ソウだけで行ってくれ』
俺はスコット達のテーブル席に座る。
『スコット、元気出せよ〜』
『ああ。ソウ、ありがとう。我々騎士団員は自国の治安維持が仕事。敵国の魔法使いが相手では分が悪かった』
『いや、あれは魔王、テオブロだよ』
スコットはバロン酒をグイッと一気飲みする。
『僕はもう寝るよ。また明日ね』
スコットは食べ物に手を着けず、行ってしまった。食べ残しは良くない。俺はご馳走を食べ尽くす。
俺はジャックが居る席に戻る。ジャックは出来上がってた。
『程々にって言っただろ?』
『ドラゴンの肉を食いてえよ〜。ソウ、奢れよ〜。昨日も今日もオイシイところを持っていきやがって』
俺はバロン酒のボトルを1本持つ。部屋で飲もう。
『じゃあまた明日な』
『お疲れちゃ〜ん』
俺は自分の部屋に行き、バロン酒を飲む。うめえ……。何口も飲む。俺も流石に酔いが回ってきたな。寝るか。ベッドにダイブして眠りに着く。
――『曽…………! 曽…………!』
『うっ……母さん? ここは……』
『何を寝ぼけてるのよ? 今日も“先生”の所に行くわよ』
俺は転生する前の実家に居た。戻ってきた? いや、夢だ! 夢であってくれ!
『これは夢だ、悪夢だ』
『まだ寝ぼけてるの?』
『先生ってただの霊感商法のババアでしょ?』
『先生に対して失礼よ! 一流の霊媒師なんだからね』
『何度、霊感商法に引っ掛かっても病気は快方に向かわないよ』
『病気じゃないわ。悪霊が取り憑いてるの』
『バ〜カ、尿酸値や血糖値の内科も統合失調症の精神科だって俺の意思で行ってるだろ。それを邪魔しやがって』
『曽はアルコール依存症なだけよ』
『なんでもかんでも、悪霊のせいじゃないのか!? 処方された薬を捨てたり、値を良くする為の低脂肪牛乳やリンゴ黒酢を勝手に飲んだり。邪魔ばかりしやがって。お陰で痛風発作を起こして死んじまったじゃん!』
『曽が悪いのよ? 簡単に悪霊を呼び込むんだから』
『はぁ〜、話にならん』




