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024(やっぱり使えない)


 謁見は終わり、ケント族の男達は帰っていった。メンソ国王の返事をもらう間は城下町の宿舎で待機するようだ。


 俺はゼニア姫の部屋に戻ろうとした時にメンソ国王に呼び止められる。


『ソウよ、異国の者から見てどう思う』

『俺の意見は参考にならないよ』

『そういえば、ソウの国はなんと言うのだ?』

『長野県』

『ナガノケン……オールドバイブルに出てくる地名だな』

『何!? 本当か?』

『古い書物だ。確かナガノケンとあった』

『俺はそこから転生してきたんだよ』

『転生などあり得るのか?』

『魔王、テオブロも転生した』

『なんと!』

『今はその対策をしてる最中だよ』

『分かった、対策を進めてくれ』


 俺とジャックとゼニア姫は部屋に戻る。魔導師セシルのリプレイ魔法で昨夜、何があったか知ろう。


 俺達はゼニア姫の部屋に入ると、魔導師セシルはイビキをかいて酔い潰れていた。このジジイ! 魔力回復の為の酒を飲んで落ちてたら意味がない。1リットルのボトルが空だ。


『これじゃリプレイ魔法どころじゃないな、全く』

『ゼニア姫、どうしますか?』

『明日にするしかないわね。家に返してあげて』

『じいさんの家は吹き飛んだよ』

『どういう事かしら?』

『冷却魔法を使おうと思ったら、爆裂魔法を出しちゃって、アハハ』

『もう! 何をやってるのよ、仕方ないわね。ソウ、ジャック、宮殿外枠の西側にゲストルームがいくつかあるから、セシルおじ様を連れていって』

『分かりました』

『出られないように閉じ込めるか』

『が〜! ぐがっ! すぴーすぴー』

『このジジイ……!』

『ソウ、悪態はそこまで。セシル様の脚を持ってくれ。俺は上半身を持つ。空き部屋へ運ぼう』


 俺とジャックは魔導師セシルを運び、宮殿外枠の西側へ行く。偽物のダンが言った5000万イースのスポーツカーがあった。


『ジャック、この辺りにゲストルームはあるか?』

『スポーツカーの前の部屋はゲストルームだったはず』

『俺の部屋から近い。ここにしよう』

『そうだな。脚を下ろしてドアを開けてくれ』


 俺とジャックは魔導師セシルをベッドに放り投げる。

 ジャックはゲストルームにあった紙とペンを持ち、何か書いてる。


【朝になったら、またゼニア姫の部屋まで来て下さい。ジャック・ストライフ】


『これで大丈夫だな』

『私達も酒を飲もう。今日は疲れた』

『ジャックは酒癖が悪いだろ? 程々にしとけよ』

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