022(使えない)
『今度は何の用だ!?』
コイツらはどうしてもスカイレインが欲しいのか? 俺は魔法車にバリアを張る。
『魔法車を置いていけ!』
『それなら、また蹴散らしてやるよ!』
『ソウ、殺しちゃダメよ』
『分かった』
俺はスカイレインで特攻して、3人を跳ねる。しかし、殺す訳にはいかないから、時速30キロメートルくらいでぶつけて停まる。
『ソウ、助手席のウインドウを下げてくれ』
珍しく、ジャックが口を開いた。
『了解!』
ジャックは片手剣を持ち、呪文を唱える。俺はウインドウを開ける。
『ネット!』
車泥棒達に蛍光色の網が被される。
『ジャック、敵の動きを封じる魔法か?』
『そうだ。これで10分は動けないよ』
『陽が暮れてきた。ソウ、急いで』
俺はまたスカイレインを発進させる。ちょっと飛ばして城下町まで来た。後ろのキッカー280も着いてきている。
俺はスカイレインを塔のふもとの駐車場に停めて、俺達は降りる。
キッカー280も駐車場に入って、魔導師セシルも降りたがフラフラしてる。
『じいさん、急げ』
『ちょっと待つのじゃ』
『セシルおじ様、どうしたの?』
『今日は魔力を消費しすぎたようじゃ。休憩させてくれんか』
『とりあえず、ゼニア姫の部屋に行こうよ』
『じゃあ、私は魔力回復薬、エーテルゼロを持ってくる』
『ビールとバロン酒も頼んだぞ』
『じいさん、酒を飲んでる場合か?』
『ソウは知らないの!? お酒は魔力回復効果が高いのよ』
『マジか』
俺達3人はジャックと別れ、ゼニア姫の部屋に行く。魔導師セシルは息が切れてる。
『ハァ〜、ハァ〜、ここでリプレイ魔法を使うのかの?』
『そうだよ。昨日の夜、何があったか知りたい』
ガチャッ。部屋の扉が開いた。ジャック、早かっ…………違う。フレーバ王妃だ。
『ママ、どうしたの?』
『探したのよ、ゼニア。ケントカーム国から親書が届いたわ、おそらく、休戦の為の』
『本当!? ラークバロンは受け入れるの?』
『今、メンソ国王が内容を精査してるわ。…………魔導師セシル? 何でこんな所に居るの?』
『えっ、あっ、そのう……気晴らしですじゃ』
『なんか、怪しいわね』
『フレーバ王妃、これには訳がある。魔王、テオブロの策略かもしれない』
『ソウ、どういう事かしら?』
ガチャッ。また扉が開く。




