表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
19/181

019(強盗)


『ちょっと急用でね』

『魔導師セシルって人を探してる』

『スカイレインの点検はもう終わってますので。あとは魔王、テオブロがかけた呪いを除去するだけです』

『呪われた魔法車を運転するデメリットは?』

『呪いの種類によります。ただの付着なら燃費が悪くなる程度ですが』

『クルーのあんちゃん、急ぎだから、呪いが付いててもいいよ』

『近衛兵の身なりをしてますが、貴方は?』

『テオブロにトドメを刺した勇者だ』

『おお! 貴方が噂のソウ様ですか。セシル様はキッカー280で行かれました。スカイレインとソウ様の魔力なら追い付けますよ』


 俺はスカイレインの運転席に乗り、エンジンをかける。


『2人とも、遅いわよ』


 ゼニア姫がドック内に入ってきた。


『ゼニア姫、いつでも行けます。後部座席へ』


 ゼニア姫は後部座席に、ジャックは助手席に乗り、俺はスカイレインを発進させる。


『ソウ、さっきみたいに街中で飛ばすなよ?』

『安心しろ、安全に飛ばすから』

『どっちだよ!?』


 俺は街中で魔法車を速さ50キロメートルくらいで爆走させる。

 魔導師セシルの行方は魔王、テオブロの最後を遂げた所に向かったと聞いた。道は大体分かる。


『山道に行くから冬用タイヤに換えないとな』

『ソウはそんな事も知らずに魔法車を運転してたの?』

『ゼニア姫、仕方ないですよ。ソウは頭を打ってるんですから』

『どういう意味?』

『スカイレインのタイヤは魔法タイヤよ。魔力で仕様を変えられる。ソウは自然にやってたのね』

『そうなんだ、タイヤ交換しなくていいね』


 俺達は城下町を通り抜け、山道に入ると雪が積もっていた。魔法車で行けないことはない。

 スカイレインより、車幅が狭い車輪のわだちができていた。キッカー280、魔導師セシルのものだな?


 しばらく走ってると男が道路の真ん中に突っ立っていた。

 俺は減速して、パッパッとクラクションを鳴らす。


『あれが魔導師セシル?』

『違うわ。身なりからしてマルボロ族ね』


 男は手を振りながら俺達に近付いてきた。俺はウインドウを開け、話し掛ける。


『あんちゃん、何か困った事でもあるか?』

『この魔法車をください。おとなしくしていれば命まではとりませんから』

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ