017(ショット)
俺は魔法スポーツカーを操り5分程で塔に着く。
ジャックはヘロヘロになってる。ちょっと刺激が強かったかな? アハハ。
『ジャック、行こう』
『わっ、分かってるが…………怖かった』
『脚に力を入れろ』
俺達はワープエレベーターで宮殿に入る。宮殿の中心部じゃない、外枠かな?
『とりあえず、ゼニア姫の部屋に行こう』
俺はジャックに案内され、急いで向かう。
『キャー!』
女の悲鳴!? ゼニア姫か!?
『ソウ! 剣だ、剣を召喚してくれ』
『どうやって!?』
『ええい! この際、木の枝でもいい!』
俺は剣を目の前に出すのを必死にイメージする。
すると、ポン! 日本刀が出た。それをジャックにパスする。
『本刀だ! 使ってくれ!』
『なんだ、これは!? 本当に木の枝を出したのか?』
『抜刀してみろ、凄い切れ味だぞ』
シャキン。ジャックは鞘から真剣を抜く。
『美しい刀だ…………』
『急ぐぞ!』
『ああ!』
ジャックはゼニア姫の部屋の前に立ち、呪文を唱える。
『間に合わない! 俺が開ける』
バキン! 俺は魔力を消費して無理やり魔法ロックを外す。
部屋の中にはゼニア姫とダンが居たが様子がおかしい。ゼニア姫は分厚いバリアを張っていた。ダンは黒だ、ゼニア姫にビームを撃った。
こっちに気付いた、ダンはビームを撃ってくる。
『死ね!』
ジャックは呪文をまた唱え始めた。何かするつもりだろう。俺は爆裂魔法で反撃しつつ盾となり、ジャックを守る。ダンのバリアは硬い、爆裂魔法では削れない。
『ソウ、退け!』
『おう!』
『ショット!』
本刀が高速で飛び、ダンのバリアを粉々に砕き、ドテッ腹に突き刺さる。
『ぐおお…………!』
ダンはシワシワのミイラになった。
『2人とも! コヤツは魔王、テオブロの霊魂が宿ってたわ』
『何!? 転生してきた?』
『ソウ、転生なんてある訳ないだろ?』
『いや、俺も転生してきたんだ。それより、本物のダンさんは?』
『多分、宮殿の病室に居ると思うけど』
『ゼニア姫、お怪我はありませんか?』
『私は大丈夫よ。2人だけ? 魔導師セシルおじ様の姿が見当たらないわね』
『セシル様の自宅を訪ねたのですが、郊外の邸宅で殺人事件がありまして』
『ゼニア姫、これら一連の事件は密接にリンクしてるだろう』
『そうね、今後もテオブロの横やりが入ってくると思う』




