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014(魔法剣士の実力)


 俺達はキッカー250で郊外の邸宅、E395番地に着く。いくつかの魔法車と騎士団員が邸宅の周りに居た。魔導師セシルって人も居るといいが。


『セシル様を連れていこう』

『よく考えたらさ、この車は2シーターでしょ? トランクにでも詰め込むの?』

『そのつもりだよ』

『ジャックって結構怖いな、アハハ』

『ルーフに張り付けても良いぞ』


 俺達はキッカー250から降りて騎士団員の1人に聞く。


『魔導師セシルって人はどこだ?』

『ん? ソウじゃないか! 昨日は楽しかったな〜』

『スコット? 副騎士団長補佐、自ら殺人事件の調査に来ているのか?』

『肩書きがあってもやることは一般騎士団員と同じだよ。セシル様ならさっき帰ったよ』

『マジか! 天上人の介護して時間を食ったか』

『昨日はジャックと取っ組み合いしてたよね?』

『同盟を結んだんだ』

『それで、魔導師セシル様はいつ頃に帰った?』

『10分くらい前かな〜?』

『入れ違いになってしまったか』

『まあ、魔法車なら追い付けるだろ。行こう』

『ちょっと待った!』

『なんだ、スコット』

『魔導師セシル様のリプレイ魔法では犯人を割り出せなかった。犯人は変装をしていたようだ。助けてくれ』

『助ける? どうやって?』

『被害者は魔法で殺された、爆裂魔法だ。そう誰しもが使えるものじゃない』

『俺は爆裂魔法を使えるけど、犯人じゃないよ』

『分かってる。上級魔法使いと一戦交えるか』


 ヒューン……俺達は音に気付き、空を見上げる。


『空挺かな?』

『いや、人だ! 浮遊魔法は禁止されてる!』


 ドカーン! ドカーン! 50メートルくらいの高さから爆裂魔法を連発してくる。

 アイツが犯人か!? あっ! キッカー250が爆発に巻き込まれてしまった。

 スコットを始め騎士団員達はバリアを張って身を守ってる。騎士団員のバリアでは簡単に爆裂魔法の爆風で殺される。俺は騎士団員の盾となり、出来るだけ防ぐ。痛い思いは嫌だが、俺には急激なヒーリング能力がある。

 すると、ジャックが動き出す。


『スコット! 剣を貸してくれ!』


 スコットはジャックに向かって鞘ごと剣をパスする。

 ジャックは剣を構えて呪文を唱える。


『ストーン!』


 ジャックの剣先から無数の岩が出現し、犯人に目掛けて弾丸の様に飛んでいく。


 ドスドスドス! 命中したが、犯人は煙になって中心街の方へ飛んでいった。


『騎士団員全員で追うぞ!』

『スコット補佐、動ける魔法車がありません』

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