012(爆裂魔法)
俺とジャックは地下室へ続く扉を探す。
俺はリビングの床に鉄製の扉を見つける。見たこともない植物の植木ばちが置かれていて、判りづらかった。
『あったか?』
『床に鉄板の扉があったよ。植木ばちが邪魔だ。退かそう』
俺達は植木ばちを退かす、意外と重い。鉄板の扉を開く、これも重い。
『私から入ろう』
『勇気あるな』
地下室は真っ暗だ。ジャックは手のひらから光を出して辺りを確認する。
『俺もそういうの使いたい!』
『手のひらを前にかざして火をイメージしろ』
『こうか?』
俺は手をかざした瞬間、ボア! 地下室が火の海になる。
『バカ! 何をやってる!?』
『だって言われた通りに……』
『ソウ! 冷却魔法だ!』
『どうやるの?』
『氷が砕けるのをイメージしろ!』
グシャ! ドッカーン!
俺とジャックは吹き飛ぶ。これは冷却魔法かな? いや、違うな、アハハ。家がぶっ壊れた。
俺達は芝生に叩き付けられる。
『ジャック、生きてるか〜?』
『バカ! セシル様の家が全壊だ! 何で冷却魔法を使うところで爆裂魔法を使うんだよ!? 殺す気か!?』
『魔王、テオブロを跳ねた時に頭を打ったから、上手くコントロール出来ないんだよ』
『セシル様になんと説明すれば……』
『地下ガス爆発』
『そんなんで通るか!』
『まあまあ、怪我人は出てないようだし』
『当たり前だ!』
ギャラリーがぞろぞろと集まってきて、おばちゃんが喋り掛けてきた。
『また、セシルって人がやらかしたのね』
『いや、事故だ。セシル様を探している』
『火の不始末じゃないの?』
すると、通りかかりの騎士団員らしき男が人混みを掻き分けてやって来た。
『ジャック・ストライフ様じゃないですか、何事ですか?』
『丁度良かった、魔導師セシル様の居場所を知りたい』
『セシル様なら郊外の邸宅で殺人事件があって向かいましたよ』
『リプレイ魔法ってヤツか?』
『そうですが、貴方は?』
『俺はゼニア姫の近衛兵のソウだよ』
『おお! 反逆者、テオブロを倒したという』
『セシル様の詳しい居場所を教えてくれ』
『分かりました』
俺達は騎士団員の魔法で地図を見せられ、殺人事件が起きた場所を教えてもらい、キッカー250に乗る。




