100(ダークファイアー!)
「悪かったな、ガーゴイル。仲間をムーンレイで殺っちまった」
「俺の名は、ダークファイアー! ダーファと呼べ。ソイツの事は知らん。気にするな。俺を魔界に還してくれ」
「どうやって?」
「国王が使うゲート魔法だ。俺は下っ端だ、大した情報は持っておらん」
「あい、分かった。ゲートを開く」
「頼む」
メンソ国王が呪文を唱える。
「ゲート!」
黒々とした、次元の狭間ができる。
「じゃあな、お前達。1つだけ教えてやる。同じ悪魔でも、大堕天使ミカエルには気を付けろ」
「ああ、分かった。達者でな、ダーファ」
ガーゴイルのダーファは次元の狭間に入ると、ゲートが閉じて元通りになる。
「ソウ、しんとう魔法とはなんだ?」
「メンソ国王、神の道と書いて、神道だ。俺はどうやら、前世の神話に出てくる勇者の生まれ変わりらしいよ」
「ソウは政治に興味はないか?」
俺はピンときた。メンソ国王は俺の力を恐れてる。信頼関係は築いていると思った。俺は王座などに興味はない。
「俺は政治家向きじゃない。興味ないよ」
「そうか、それならいい」
下手な事は言えない。国家転覆をするつもりもない。国王派だ。
「魔素計って天使にも反応する?」
俺は適当に話を反らす。
「ああ。天使も強大な魔力を持ってるからな。それと人間の魔力には反応しないようにできている。安心せい」
「そうか。よくできてるんだな」
リンリン……リンリン……リッ。メンソ国王が電話に出た。テレパシーのが手っ取り早いのに誰だろう。
「こちら、ラークバロン公国国王、メンソ・ラークバロンだ…………ガル国のレト国王? 何用だ…………ああ、丁度同席している…………分かった、スピーカーにする」
『ソウ殿! 力を貸してくれ! 天使が我が国を攻撃してきている』
「ラークスーツはできてるか?」
『まだだ。貴国とは協力関係にないが、今一度力を貸してくれぬか』
俺は、メンソ国王とアイコンタクトを取る。メンソ国王は頷く。
「いいだろう」
『かたじけない。空挺で来てくれ』
「空挺でどれくらい掛かるの?」
『10時間といったところだ』
「もっと速く行く方法があるだろ?」
『まさか、空を飛ぶなどと言わないでしょうな?』
「ワープだよ」
『ワープ?』
「ソウ、どういう事だ?」
「それはね…………アハハ」




