099(囚われのガーゴイル)
俺は目覚めると、外が明るい。ぐっすり眠れた。
俺は支度と装備を調えて、ゼニア姫の部屋の前に行く。ジャックが壁に寄りかかり、自慢の(?)銀髪をクルクル捻ってた。
「ジャック、おっは〜」
「おはよう。昨日は大変だったな。天使は危険な存在だ」
「新しい魔法を習得したよ。その名も、アマノムラクモノツルギだ」
「呪文か? 舌を噛みそうな名だな」
「超強力な神道魔法だよ。光の速さで攻撃出来る」
「恐ろしいな……テレパシーが来た。ちょっとタイム」
ジャックはこめかみに指を当て、誰かと通信してるようだ。
ガチャッとドアが開く。ゼニア姫が部屋から出てきた。
「ソウ、おはよう」
「おっは〜」
「ジャックは誰とテレパシーをしてるの?」
「さあ、知らない。ペットに餌やりする?」
「私1人でしてきたわ。ソウ…………ありがとう。ラークバロン公国を救ってくれて」
「世話になってるから恩返ししないとね」
「良い事を教えてあげる」
「なんだよ、ゼニア姫」
「妹のターニャだけど、ソウを好いてると思うわ」
「マジかよ! 脈あり?」
「フフフ、満更でもないのね」
ジャックがテレパシーを終えた。
「ゼニア姫、ソウ、玉座の間で捕えた悪魔と交信してるみたいです。行きましょう」
「分かったわ」
「悪魔は人間の味方だよ。急ごう!」
俺達は走って玉座の間に行く。ガーゴイルだ、ガーゴイルが十字架に張り付けられ、拘束されていた。それに、メンソ国王が対峙している。十字架の後ろに、セシルのジイサンが魔法で抑え込んでいた。
「メンソ国王、解放してやって」
「しかし!? 強大な魔力を感じる!」
「ガーーー! 人間ども。放せ!」
「よく聞け、ガーゴイル。危害を加えないと約束するなら、解放してやる。約束を破ったら、神道魔法で死んでもらう」
「ガーーー! 神道魔法だと!? 恐ろしい…………分かった。危害は加えん。放せ! 人間ども!」
俺はメンソ国王とセシルにアイコンタクトする。
メンソ国王とセシルは魔力を弱めていく。バキン! ガーゴイルは十字架をへし折り、拘束を解く。
「ドウドウ」
俺はガーゴイルをなだめる。
「貴様は南木曽だな? 神道魔法などと言うから、まかさとは思ったが、現世で神道魔法を扱えるのは、お前だけだ」




