↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
追放された悪役令嬢、イカに転生して最強に! と思ったら大魔王クラーケンの幼生でしたわ!  作者: 大沙かんな


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

8/14

08.まさかの大きさでしたわ

 マジョリーカの目の前にある、彼女の数倍はありそうな巨大な金属の円盤。とんでもない大発見だと思いきや、それは一枚のありふれた王国銀貨だった。


 銀貨に彫られたイカルガニア王国の紋章に、前世の嫌な思い出がよみがえりそうになったけど、何とか無理やり頭の中から追い出した。もう二度とあんな薄汚いモノたちに自分を左右されたくないからね。


 心を落ち着けてから、マジョリーカはもう一度、銀貨を見る。とんでもなく巨大な円盤だ。でも今は分かる。金属板が巨大なんじゃない。マジョリーカの方が小さすぎるのだ。


 銀貨の大きさから考えると、マジョリーカの大きさは一センチ弱ぐらいしかないって計算になる。


「まさかそんなに小さかったなんて。そんなの聞いてないですわよっ!」


 それにしても、たった一センチの小さな体だったとは。


 マジョリーカが小さかったってことは、外で群れをなしていた巨大魚、あれも別に巨大魚じゃなくて、ただの小魚だったってこと?


 それが分かったところで、危険度は何も変わらないのもつらい話だ。



「凹んでばかりはいられませんわね。もっと強い敵と戦ってレベルを上げて、しっかり食べて大きくなって、強くなりませんと」


 この辺りのチビイカはかなり減ってきている。そろそろ場所を移動した方がいいかもしれない。



 暗がりから少しだけ頭を出して、外を覗いてみる。あれだけたくさんあったチビイカの卵もかなりの量が孵化を終えて、ほとんど残っていないようだ。それに合わせて巨大魚も数を減らしている模様。


 それでも巨大魚は完全にいなくなったわけじゃなく、かなりの数が残って周辺を泳ぎ回っている。


「ここで飛び出すと目立ちますわね。こっそり行動する必要がありますわ」


 ここまでチビイカを狩ってきて、マジョリーカにも気づいたことがある。


 マジョリーカも含めて、小さなイカの体は半分透明なので、あまり目立たず見つけにくい。


 でもそれは動かずに止まっている時のこと。水に流されるだけならまだ良いけれど、自分で泳いだりすると、その不自然さがとても目立って見つかってしまうのだ。


 つまり動くと目立って狙われる。だからといってずっとここに留まっているわけにはイカないし、泳がないわけにもイカない。大切なのは、目立たないようにコソコソすることなのだ。


 半透明なのは良いんだけれど、もしもできることなら背景と同じ色になれないものかしら。



 ……やってみたらできた。


――スキル『擬態』を発動したダワ。


 しかもこれ、最初から技(スキル)の一つとして身についていたらしい。さらに言うと、どうやら色だけじゃなく、岩っぽくギザギザした感じとか、ツルッとした感じとか、そういう変身もできるみたいだ。


 マジョリーカはさっそく習得したばかりの擬態を使い、目立たないように移動を開始した。


 もしも見つかったら巨大魚が襲ってくる。


 これはまさに命がけの脱出作戦なのだ。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。